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デジコン編集部 2026.4.29

万博で46万人が訪れた「森になる建築」が役割を終え、兵庫・川西の竹中研修所の森へ。生分解性樹脂構造が自然に還るフェーズへ移行

CONTENTS
  1. 3Dプリント×生分解性樹脂×市民参加の「シーズペーパー」。廃棄せず自然に還すことを前提に設計
  2. 竹中研修所「清和台の森」で「ものづくり」と「森づくり」を同時に実証
竹中工務店は2025年大阪・関西万博の会期中に万博会場内「大地の広場」に提供した「森になる建築」の、兵庫県川西市にある竹中研修所内「清和台の森」への移設が完了したと発表した。

直径4.65m・高さ2.95mの2棟で構成された本建築物は万博会期中に46万人以上が訪れた休憩施設で、2026年3月上旬に移送・周辺森林環境整備を経て4月13日に移設が完了した。

3Dプリント×生分解性樹脂×市民参加の「シーズペーパー」。廃棄せず自然に還すことを前提に設計


本建築の核心は「使用後に廃棄物にしない」という設計思想だ。構造体には生分解性樹脂の一種である酢酸セルロースを採用し、外装には一般市民参加のワークショップで作られた「シーズペーパー」(植物の種をすきこんだ和紙)を使用した。


伝統工芸の職人や福祉施設の方が制作した和紙も組み合わせるなど多様な人々の参加によって完成した建築で、最先端の3Dプリント技術と手づくりの技を融合させている。

万博での役割を終えた今後は、森の中の自然環境によって構造体の分解が進む様子を継続的に観察していく予定で、文字どおり「森になる」フェーズを迎える。


竹中研修所「清和台の森」で「ものづくり」と「森づくり」を同時に実証


移設先である竹中研修所内「清和台の森」は、同社の「ものづくり」と「森づくり」の伝承の場として位置づけられており、建築物が自然環境の中で生分解していく過程を長期にわたって実証・観察できる場として活用される。






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