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デジコン編集部 2023.9.29

鹿島、全自動&高精度で墨出しを行う「ロボプリンⓇ」開発!生産性を約2倍向上

鹿島は、建築工事に不可欠な墨出作業(床面などに工事に必要な基準線を書く作業)を、全自動かつ高精度に行うロボットプリンター「ロボプリン」を開発した。

ロボプリンは、施工図面データをもとに、基準点に設置した自動追尾トータルステーションにより高速制御することで、高精度(計測値±約1mm以内)に実寸大の連続線や文字(サイズ10mm)を床面にプリントする。

(トータルステーションの誘導により全自動で墨出し作業を行うロボプリン)

車輪には全方位移動型車輪オムニホイールを採用しており、スムーズな移動が可能だ。

そのため、高精度な矩形線なども無駄な動作なくプリントすることができ、基準墨から仕上げ墨まで幅広い種類の墨出しに対応する。

(プリントした破線と文字の例)

操作はブラウザ上で行うため、スマートフォンやタブレットなどで操作できる。特別な装置は不要で、一般的なトータルステーションと連携することができるため、導入が容易

利用開始までの準備時間は、基準点へのトータルステーションの設置を含め約10分で、スタート後は全自動で墨出し作業を行うので、誰でも手軽に高精度の墨出しを行うことができるという。


現場への導入を進めるにあたり、「ロボプリン」を当社機械技術センター(神奈川県小田原市)で実証を行った。

その結果、墨出し作業の生産性を約2倍に向上できることが確認できたという。これを受け、すでに鹿島の複数の建築現場への導入を始めている。



参考・画像元:鹿島建設プレスリリース
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デジコン編集部

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