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デジコン編集部 2023.6.27

マップフォー、LiDAR SLAM活用の広域計測が公共測量で利用可能に。要求精度5cm満たす

マップフォーが開発・提供するLiDAR SLAM技術を用いた3Dマッピング用歩行データ計測システム「SEAMS」を使用した測量が、出来形測量・起工測量の要求精度(5cm)を満たし、「LiDAR SLAM技術を用いた公共測量」マニュアルの技術要件に準拠したことを発表した。

公共測量では、従来、TS(トータルステーション)やTLS(地上型レーザースキャナー)等の器械を用いて建物や地形の測量が行われてきた。

TSやTLSを用いた平板測量では、測量面への器械やターゲットの設置作業に複数人の測量士が必要だった。

測量時には、計測地点ごとにTSやTLS、ターゲットの移動設置作業に多くのコストがかかっていた。


しかしながら、LiDAR SLAMによる3次元データの取得と同時位置推定技術を組み合わせ開発した3Dマッピング用歩行データ計測システム「SEAMS」は、器械やターゲットの設置が不要で、全方位を対象とした歩行測量により地形や建物の3次元情報を高精度に取得できる。

オープンスカイ環境であれば、15分間の連続歩行計測でも要求精度5cmを満たした測量が可能であるため、従来手法と比較して作業の大幅な効率化を実現。




また、計測時に「SEAMS」と測量面との物理的接触が不要であるため、河川や堤防など、測量面への器械やターゲットの設置に不安がある場所でも安全で効率的な測量作業が可能だ。さらに、「SEAMS」で取得した計測データは三次元点群作成ソフトウェア「MAP IV Engine」とシームレスに連携でき、計測したデータから高精度3次元地図を作成することが可能。




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デジコン編集部

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