ニュース
デジコン編集部 2026.1.14

パスコ、伊藤忠らと「eVTOL型ドローン」による3次元レーザー計測の実証を開始。広域測量の新手法へ

CONTENTS
  1. マルチコプターと航空機の「隙間」を埋めるeVTOL
  2. 350haを27分で計測、高密度点群を取得
  3. 災害対応やインフラ管理の省人化へ
パスコは、伊藤忠商事株式会社、イエロースキャンジャパン株式会社と共に、垂直離着陸が可能な固定翼ドローン(eVTOL)を活用した3次元レーザー計測の実証実験を開始したと発表した。

独Wingcopter製の機体に高性能スキャナを搭載し、350haをわずか27分で計測。

従来の航空機とマルチコプターの間を埋める、新たな測量手法として実用化を目指す。

マルチコプターと航空機の「隙間」を埋めるeVTOL


日本の国土は山岳地帯が多く、災害も頻発することから、地形情報を迅速かつ安全に取得する技術が求められている。


従来、広域は航空機、狭域はマルチコプター型ドローンと使い分けられてきたが、今回導入されたeVTOL型固定翼ドローンはその中間をカバーする存在だ。

滑走路なしで垂直離着陸ができ、かつ固定翼による高速・長距離飛行が可能なため、山間部や広範囲のインフラ管理において威力を発揮。

350haを27分で計測、高密度点群を取得


今回のテストフライトの概要は以下の通りだ。

  • 使用機体: Wingcopter 198(ドイツ・Wingcopter GmbH製) 
  • 搭載機器: UAV搭載型スキャナー「Voyager」(イエロースキャンジャパン提供) 
  • 計測範囲: 350ha(3.5km²) 
  • 飛行時間: 27分 
  • 対地高度: 100m 

実証の結果、安定した高速飛行性能と静音性が確認され、地表面の植生下を含む高密度な3次元座標点群データの取得に成功した 。


災害対応やインフラ管理の省人化へ


各社の役割として、伊藤忠商事が機体の運航・提供、イエロースキャンジャパンが測量機器の提供とデータ抽出、パスコが測量実務とデータの分析・評価を担当。

パスコは今後、この技術を災害対応や事前防災、広域インフラ管理などの分野へ適用し、測量業務の高度化と省人化を目指すとしている。




印刷ページを表示
WRITTEN by

デジコン編集部

建設土木のICT化の情報を日々キャッチして、わかりやすく伝えていきます。

建設土木のICT活用など、
デジコンからの最新情報をメールでお届けします

会員登録

会員登録していただくと、最新記事を案内するメールマガジンが購読できるほか、会員限定コンテンツの閲覧が可能です。是非ご登録ください。