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デジコン編集部 2026.1.7

山形の建コン「新和設計」と「SORABOT」、LTE通信を活用したドローンで砂防堰堤の遠望点検を実証

CONTENTS
  1. 「LTE × Starlink」で通信の空白地帯を解消
  2. 3Dモデル活用で「定点観測」を精密化
山形市の建設コンサルタント「新和設計株式会社」と合同会社SORABOT(ソラボット)は1月6日、山間部における砂防堰堤(さぼうえんてい)の点検効率化を目指し、LTE通信とドローンを活用した「遠望点検」の実用検証を実施したと発表した。

本検証は、福島河川国道事務所発注の砂防巡視業務において、電波が届きにくい山間部でも安全かつ継続的な点検体制が構築できるかを確認したものである。

「LTE × Starlink」で通信の空白地帯を解消


砂防堰堤の点検は、険しい山道を移動する必要があり、危険と時間が伴う作業である。

ドローンの活用が期待されているが、山間部は携帯電話の電波(LTE)が入りにくいという課題があった。


今回の検証では、以下の技術を組み合わせることでこの課題を克服した。

  • 上空LTE通信: ドローン(DJI Matrice 4TD)に上空利用可能なLTE通信機能を搭載し、尾根越えや高度100〜150mの飛行でも安定した映像伝送を実現。
  • Starlink(スターリンク): 地上の通信基地局として衛星通信「Starlink」を使用。地上側がLTE圏外であっても、ドローンの制御や映像確認に必要なネットワーク環境を確保した。

これにより、従来は移動だけで約3時間かかっていた点検作業を、ドローン飛行約11分で完了できることを実証した。

3Dモデル活用で「定点観測」を精密化


また、初回飛行時に現地の3Dモデルを作成し、それに基づいて飛行ルートや撮影ポイントを精密に設計する手法を採用した。

これにより、翌年以降も自動で全く同じルート・角度で撮影が可能となり、経年変化を正確に比較・分析できる体制が整う。


さらに、自動離着陸が可能なドローンポート「DJI DOCK 3」との連携も確認され、将来的な完全無人巡視への道筋も示された。

新和設計は今後、実務での活用を促進し、災害発生直後のリスク低減や点検の効率化を進めていくとしている。








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