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デジコン編集部 2025.10.1

地盤ネット社。3Dスキャンデータソリューション「SCANnavi」を10月10日に正式リリース。測量時間を50%削減しスマホ撮影だけで誤差数ミリの高精度データを生成

地盤ネットが2025年9月29日、点群データとBIM/CAD技術を融合した3Dスキャンデータソリューション「SCANnavi(スキャンナビ)」の新サービス発表会を開催した。

10月10日に正式リリースする同サービスは、現場をスマホで撮影するだけで誤差数ミリの高精度な3Dデータを生成し、測量時間を従来の50%に短縮する画期的なツールとなる。

2D図面依存から脱却し情報連携の課題を根本解決。点群データで建設プロセス全体をデジタル変革


発表会では地盤ネット会長の荒川高広氏が登壇し、現在の建設業界が直面する深刻な問題について言及した。

慢性的な人手不足、技能労働者の高齢化、そして設計・営業・現場・外注業者間における情報連携の不足という課題である。

特に2Dの平面図に依存する従来のプロセスでは、部門ごとに必要な情報がバラバラになり手戻りや作業効率の低下を招いている。

これが建築コスト高騰の一因となっている現状を指摘した。

この課題を解決するために開発されたのがSCANnaviだ。


対象物すべてを座標軸(XYZ)と色情報を持った点群データとして取得する3D計測ツールであり、従来の写真や2D図面と異なる。

点群データは高精度な計測データとして機能するため、建設プロセスにおける情報の在り方を根本から変革するものとなる。

従来の3Dスキャナーが抱えていた「操作の難しさ」を解消し、誰でも簡単に計測を可能にすることで現場の測量キャパシティを飛躍的に拡大する仕組みだ。

これによりこれまで数年を要していた専門技術者の育成を大幅に短縮し、全国規模での測量手配を安定させる。

工期短縮とコストの安定化に貢献する狙いがある。

設計者だけでなく営業や現場監督など、全ての関係者が同じ3Dデータにアクセスし必要な情報を自由に抽出できる。

わざわざ現地で測り直すといった非効率な作業がなくなり、部門間のシームレスな連携が実現する構造となっている。

リフォーム案件の現況調査時間を4時間から2時間へ半減。URL一つで遠隔地からも現場状況を詳細確認


SCANnaviの第一のポイントは測量時間を50%削減し「撮るだけ」で図面作成まで完結する点だ。

現場をスマホで撮影するだけで誤差数ミリの高精度な3Dデータが完成する。

これまで半日かかっていた測量と図面作成がわずか数時間に短縮される。

リフォーム案件の現況調査時間を平均4時間から2時間に半減した事例もある。

第二のポイントは情報共有がスムーズになり「URLを送るだけ」で手戻りゼロへと導く点である。

3DデータはURL一つで関係者全員に共有可能だ。

オフィスや遠隔地からでも現場の状況を詳細に確認できるため、再調査の必要がなく移動コストや手戻りを大幅に削減できる。

第三のポイントは若手社員の即戦力化を実現し「誰でも使える」直感的な操作性を備えている点だ。

専門知識や特別なスキルは不要で、入社1年目の社員でもベテランと同等の品質でデータを取得できる。

人材育成コストを抑え技術継承を促進する効果が期待される。


参考・画像元:地盤ネットプレスリリースより


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