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デジコン編集部 2025.9.16

応用地質、重金属含有土壌処理のMNADソリューションがNETIS登録。原位置モニタリングで異常検知早期化と安全性向上

応用地質は自然由来の重金属含有掘削土の盛土処理における環境影響監視技術「MNADソリューション」が国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」に登録されたと発表した。

従来は地下水モニタリングで対応していたが、本技術の活用により異常検知を早めることができ安全性の向上が図られる。

移流分散解析と原位置モニタリングでリアルタイム環境変化確認を実現


MNADソリューションは、総水銀・六価クロムを除く自然由来重金属等を含む堆積岩に対し、移流分散解析により敷地境界での地下水の基準適合を事前確認された場合に適用可能なソリューションである。

施工中の盛土内部にセンサーを埋設し、盛土内の環境が安定していることをモニタリングすることで盛土内部の環境変化をリアルタイムに確認できる。



これにより「無処理での重金属処理」の安全・安心が担保され、大幅なコスト削減が実現するとともに、従来工法と比較してCO2排出削減にも貢献する。

同社は建設工事で発生する重金属を含む掘削土の安全・安心な恒久管理を目指し、自然由来重金属の物質挙動および環境変化とその測定に関する研究を2021年より産学コンソーシアムの協力のもと進めてきた。

従来工法に比べ、原位置モニタリングにより異常検知を早めることができ、情報取得回数の向上が図られることなどから、2025年7月22日にNETIS登録が実現した。

NETIS登録番号はKT-250019で、技術名称は「重金属含有掘削土の盛土処理における環境影響監視技術『MNADソリューション』」となっている。




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デジコン編集部

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