
東亜建設工業は8月7日、海上での生産性向上を図るため、ARAVが開発した重機の遠隔操作・自動運転システムを実際の砂撒船に設置したバックホウに適用し、世界初となる海上工事での実用化を開始したと発表した。
同システムの砂撒船への適用は国内初の試みで、1名のオペレータが2台のバックホウを遠隔操作することで省人化と効率化を実現している。
砂撒船は港湾工事で利用される作業船の一種で、護岸基礎の築造や漁場として海域環境を改善するため海底に土砂を撒く作業を行っている。
従来、砂撒船の土砂投入作業は2台のバックホウをそれぞれ複数のオペレータが交代しながら操作していた。
海底に均一な厚さで土砂を撒くためには、掘削から投入までバックホウ同士が接触しないよう互いにタイミングを合わせる必要があり、作業時間と投入精度はオペレータの技能や経験に依存していた。
少子高齢化に伴う担い手不足により熟練オペレータが減少していることから、自動運転による省人化・効率化が求められていた。

今回実用化したシステムでは、オペレータがバックホウを遠隔操作することで、土砂を掘削した土砂を砂撒船のホッパーに投入できることを確認した。
さらに、1名のオペレータが1台のバックホウを遠隔操作して土砂を掘削し、そのバックホウがホッパーへの土砂投入を自動運転で行う間に、元の位置に戻って別の積込位置で再度掘削した土砂を自動運転で砂撒船のホッパーに投入できることも実証した。

この遠隔操作と自動運転を組み合わせることにより、1名のオペレータが2台のバックホウを操縦することが可能となり、オペレータの省人化だけでなく、オペレータの習熟度に関係なく効率的な施工ができることを確認している。
同社では今後、安全で効率的な作業環境の実現に向けて完全自動化を図る上で、掘削制御技術、障害物検知やトラブルを判断する技術、緊急時の対応などの課題解決に取り組んでいく方針である。
同システムの砂撒船への適用は国内初の試みで、1名のオペレータが2台のバックホウを遠隔操作することで省人化と効率化を実現している。
2台のバックホウを1名で遠隔操縦し接触回避と投入精度向上を両立
砂撒船は港湾工事で利用される作業船の一種で、護岸基礎の築造や漁場として海域環境を改善するため海底に土砂を撒く作業を行っている。
従来、砂撒船の土砂投入作業は2台のバックホウをそれぞれ複数のオペレータが交代しながら操作していた。
海底に均一な厚さで土砂を撒くためには、掘削から投入までバックホウ同士が接触しないよう互いにタイミングを合わせる必要があり、作業時間と投入精度はオペレータの技能や経験に依存していた。
少子高齢化に伴う担い手不足により熟練オペレータが減少していることから、自動運転による省人化・効率化が求められていた。

今回実用化したシステムでは、オペレータがバックホウを遠隔操作することで、土砂を掘削した土砂を砂撒船のホッパーに投入できることを確認した。
さらに、1名のオペレータが1台のバックホウを遠隔操作して土砂を掘削し、そのバックホウがホッパーへの土砂投入を自動運転で行う間に、元の位置に戻って別の積込位置で再度掘削した土砂を自動運転で砂撒船のホッパーに投入できることも実証した。

この遠隔操作と自動運転を組み合わせることにより、1名のオペレータが2台のバックホウを操縦することが可能となり、オペレータの省人化だけでなく、オペレータの習熟度に関係なく効率的な施工ができることを確認している。
同社では今後、安全で効率的な作業環境の実現に向けて完全自動化を図る上で、掘削制御技術、障害物検知やトラブルを判断する技術、緊急時の対応などの課題解決に取り組んでいく方針である。
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