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デジコン編集部 2025.6.11

Prodrone。国内初の第一種型式認証を目指す最大離陸重量45kgの大型ドローン「PD6B-CAT3型」を発表

Prodroneは、Japan Drone 2025の会場で第一種型式認証の取得を目指す大型ドローン「Prodrone式PD6B-CAT3型」を初めて一般公開した。

2025年早期の型式認証取得を目指して現在最終テスト段階にあり、人口密集地でのレベル4飛行が可能となる見込みである。

最大離陸重量45kgで物流・測量・災害対応など幅広い用途に対応


同機体は、ドローン測量、ラストワンマイルや離島間物流といった物資輸送など省人化が期待できる場面や、自然災害時の物資輸送など、ドローンが社会課題解決に貢献できる多様なニーズに応えるために開発された。

特に、第一種型式認証を取得することで、人口密集地でのレベル4飛行が可能となり、将来的には物流・測量用途での展開に加え、点検、インフラ管理、中継カメラ搭載といった幅広い用途での活用を想定している。

近年増加する自然災害や国際的な緊張を背景に、防災・防衛の重要性が高まる中、同社は「災害はもはや平時だ」という考えのもと、愛知県で進行中の「あいちモビリティイノベーションプロジェクト」に参画している。


これまで同社が提供してきた「PD6B」シリーズのノウハウを活かしつつ、第一種型式認証に要求される基準に適合することにより安全性の向上を図っている点が特徴である。

また、幅広い用途に活用できるよう機体構造をモジュール化し、上部は共通設計、下部は用途別に変更可能とすることで、さまざまな用途での使用を可能にした。

同機体は、2023年11月に国土交通省航空局へ第一種型式認証を申請している。

以降、適用基準の合意、製造工程の審査、試験計画の調整等を経て、現在は飛行試験の実施段階にある。


申請から約1年半が経過し、今回の一般公開では、認証取得までのプロセスや課題、進捗状況を初めて開示することで、業界に対して透明性ある開発体制と制度適応の取り組みを示している。

型式認証の取得には多大な時間と費用を要するものの、同社は、ドローンの社会実装に向けて、安全かつ信頼性の高い機体を開発することに加え、その安全性を証明することが社会実装を推進する上で不可欠であると考えている。





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デジコン編集部

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