竹中工務店。センシンロボティクスと資本業務提携でロボティクス・AI技術活用を加速

竹中工務店は、社会インフラDXのリーディングカンパニーであるセンシンロボティクスと資本業務提携契約を締結した。



建設現場の生産性向上を目指したソリューション・サービスの構築および運用を目的としている。

BIM連携ドローンと遠隔ロボット操作システムで建設現場の省人化推進

建設業界では、労働力不足や高齢化が進むなか、生産性向上が重要課題となっている状況である。

同社は課題解決のため、センシンロボティクスと共同で「SENSYN CORE」をベースに、2021年から技術開発を進めてきた経緯がある。


特に、BIM上で飛行ルートの作成や機体の自己位置を表示することで、位置情報を取得できない屋内環境におけるドローンの自動飛行を実現した「BIM×Drone」の開発に注力している。

さらに、ゲームコントローラーで操作可能な遠隔ロボット操作システム「Remotebase」の開発にも取り組んできた。

また、国土交通省の「Project PLATEAU」にも参画し、建設現場の生産性向上と省人化を積極的に推進している。

今回の資本業務提携により、開発した技術をさらに進化させ、検査の自動化による省力化や遠隔地からの就労を実現し、建設現場における働きやすさの改善を図る方針である。

加えて、両社のロボティクス・AI技術とノウハウを活用し、建設ロボットプラットフォームにおけるソリューション・サービスの拡充を進める計画である。

SENSYN COREは、センシンロボティクス独自のAIアプリケーション開発プラットフォームであり、ロボット制御、データ管理、AI解析などの各機能で構成されている。

一方、建設ロボットプラットフォームは、ロボットが自律走行するための経路・範囲シミュレーションおよび遠隔操作・監視を可能とする、BIMデータを活用した基盤システムとなっている。