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大阪の鴻池組。能登半島被災道路でスイス製特殊建設機械「スパイダー」を活用した復旧作業開始

鴻池組は、能登半島地震および9月の奥能登豪雨により甚大な被害を受けた珠洲市道726号線において、災害協定に基づく道路啓開作業を2025年4月から開始した。
通常の建設機械では対応困難な現場でも作業可能な特殊建設機械「スパイダー」を活用し、2025年6月末までの啓開完了を目指している。
珠洲市道726号線は、令和6年能登半島地震により大きな被害を受け、さらに9月の豪雨災害によって被害が拡大した経緯がある。
3月の現地調査では、大規模および小規模土砂崩壊、路面陥没、地割れ、橋台背面法肩崩壊、擁壁崩壊、倒木など40箇所以上の被災を確認している。
このような被災地の生活再建に不可欠な道路の早期復旧が求められる中、同社は災害協定に基づき道路啓開作業に取り組むことになった。

今回の作業では、スイス製の特殊建設機械「スパイダー」を投入している点が特徴的である。
この4輪多関節型作業機械は、傾斜地でも安定した作業が可能で、さらに水深2mまでの水没箇所も走行できる特性を持っている。

そのため、通常の建設機械では到達できない被災箇所での作業を実現している。
また、4輪独立操舵システムにより狭隘箇所での作業も可能で、通常の建設機械に比べアタッチメントの交換が極めて迅速に行えるという利点がある。
これにより、複数の建設機械を入れ替える必要がなく、災害復旧に大きな威力を発揮している。

現在、国土交通省国土技術政策総合研究所所有の1台を導入し、崩壊土砂の撤去、法面保護、流木除去、路面補修などの啓開作業を進めている。
特殊建設機械による作業現場には多くの見学者が訪れており、その技術力に注目が集まっているという。
現場責任者は「スパイダーの高い機動性と作業効率により、従来なら困難だった被災箇所でも迅速な復旧が可能になった」と語っている。
同社では引き続き被災地の早期復興に向け、技術力を結集した支援を続けていく方針である。
通常の建設機械では対応困難な現場でも作業可能な特殊建設機械「スパイダー」を活用し、2025年6月末までの啓開完了を目指している。
4輪多関節型作業機械で40箇所以上の被災箇所に対応
珠洲市道726号線は、令和6年能登半島地震により大きな被害を受け、さらに9月の豪雨災害によって被害が拡大した経緯がある。
3月の現地調査では、大規模および小規模土砂崩壊、路面陥没、地割れ、橋台背面法肩崩壊、擁壁崩壊、倒木など40箇所以上の被災を確認している。
このような被災地の生活再建に不可欠な道路の早期復旧が求められる中、同社は災害協定に基づき道路啓開作業に取り組むことになった。

今回の作業では、スイス製の特殊建設機械「スパイダー」を投入している点が特徴的である。
この4輪多関節型作業機械は、傾斜地でも安定した作業が可能で、さらに水深2mまでの水没箇所も走行できる特性を持っている。

そのため、通常の建設機械では到達できない被災箇所での作業を実現している。
また、4輪独立操舵システムにより狭隘箇所での作業も可能で、通常の建設機械に比べアタッチメントの交換が極めて迅速に行えるという利点がある。
これにより、複数の建設機械を入れ替える必要がなく、災害復旧に大きな威力を発揮している。

現在、国土交通省国土技術政策総合研究所所有の1台を導入し、崩壊土砂の撤去、法面保護、流木除去、路面補修などの啓開作業を進めている。
特殊建設機械による作業現場には多くの見学者が訪れており、その技術力に注目が集まっているという。
現場責任者は「スパイダーの高い機動性と作業効率により、従来なら困難だった被災箇所でも迅速な復旧が可能になった」と語っている。
同社では引き続き被災地の早期復興に向け、技術力を結集した支援を続けていく方針である。
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