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デジコン編集部 2024.3.5

第一カッター興業、ウォータージェット工事用の「オリジナル防護服」を開発!

社会インフラの維持補修工事を手掛ける第一カッター興業(神奈川県)は、ユニフォームの製造・販売を営むナカヒロと共同で、ウォータージェット用保護具を共同開発した。

超高圧水を小口径のノズルから噴射し、対象物を破壊するウォータージェット工法はマイクロクラックがほとんど発生せず、鉄筋を傷つけないことから構造物への影響、騒音が少ない為、道路や橋脚等の社会インフラの維持補修工事において多くの現場で用いられる工法だ。

維持補修工事の増加に伴い、今後も需要が見込まれるウォータージェット工法だが、人体を貫通するほどの超高圧水を噴射することから誤って人体に向けられ噴出されることで大きな災害事故も発生してしまう。

第一カッターではこの危険性を踏まえて保護具の着用だけでなく、適切な訓練(訓練を受けた操作者のみが作業を行う)、事故事例を用いた安全教育、安全対策等おこなっておいるが、現場の職人がより安全・安心して作業ができるようにしたいと考え、オリジナルの防護服のプランニングから生地及び製品の提案まで一気通貫して対応ができるナカヒロと協力し、オリジナルのウォータージェット用保護具の開発に至った。

生地はナカヒロが開発した超高強力織物「P-TEX®」を利用。P-TEX®は超強力な有機系繊維のポリアリレートで主に組成されている。

ポリアリレートは他素材と比べ圧倒的な耐切創性能があり、飛散したコンクリート片等から身体を守ることが可能だ。また軽量で動きやすく、火・熱に強い特徴を併せ持っている。

(データは一般的な防護服で使われる素材P-アラミドとの比較試験)


第一カッターの防護服はこのポリアリレート生地を8層重ねる(8層目はポリアリレート生地にPVCコーディングを施す)ことにより超高圧水が身体に噴射した場合でも一定時間は人体への影響を及ぼすことなく保護できるようになった。

また従来では保護することができなかった背中・腰・臀部にも防護機能を施し、背中側も前面と同じくカバーしていることが特徴だ。

今後当防護服を標準的な安全基準として協力業者を含め採用をしていく。

 




参考・画像元:第一カッター興業プレスリリース
 
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デジコン編集部

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