コラム・特集
デジコン編集部 2023.11.1

大成建設、リコーのプロジェクターで300インチ墨出し投影に成功!

大成建設とリコーは、プロジェクションマッピングを利用した墨出し技術「T-iDigital MARKING」を、専用プロジェクターを開発することで、さらに高度化させた。

性能向上により、投映面積は従前の3.5倍以上となる300インチ(約6.6×3.7メートル)に拡大。

自動補正で図面との投映誤差も2ミリ以内に抑え、現状では専門工事業者が工種ごとに行っている墨出し作業の合理化や省力化が図れるようになった。

建設工事では各工程の最初に「墨出し」作業を行う。

これは設計図や施工図等に記載された様々な基準線、設備機器等の取付け位置などの寸法情報を、実際の施工現場に原寸大で書き出す重要かつ不可欠な作業で、多くの手間と時間を要していた。

大成建設が2021年に開発した「T-iDigital MARKING」は、プロジェクションマッピングを利用した新たな墨出し技術で、建物の床面に原寸大で投映した図面を基に、作業員が直接マーキングすることにより正確で迅速な墨出しを可能にした。

(4K超短焦点プロジェクター)


大成建設とリコーは、今回本技術の高度化に向けた共同開発に取り組み、4K超短焦点プロジェクターを新規に開発するとともに、「T-iDigital MARKING」の複数機能を拡張した。

さらに新規開発した本技術を建設現場に導入し、墨出し作業の効率化および更なる生産性向上に有効であることを実証したという。




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デジコン編集部

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