コラム・特集
【CSPI 2026】ミリ精度の高精度スマホ測量「Geo Scan」に大注目!連日盛況の展示ブース・セミナー情報をレポート!
2026年6月17日(水)から20日(土)までの4日間、幕張メッセにて「第8回 国際 建設・測量展(CSPI 2026)」が開催された。
建設・測量業界における国内最大級の専門展示会であるCSPIには、国内外から最新の建設機械や測量機器、ICTソリューションなどが集結。
今回、過去最多となる606社が出展し、展示ブースは3,450小間、展示面積は約60,000㎡に及んだ。

4日間の来場者数は合計62,209名を記録し、前年の57,362名を上回る過去最多となった。
会場では、建設現場の生産性向上や人手不足への対応、インフラ維持管理の高度化などをテーマに、さまざまな製品・技術が披露された。

今回、デジコン編集部が注目したのは、株式会社オプティムの高精度スマホ測量「OPTiM Geo Scan(以下、Geo Scan)」だ。
同社の展示ブースでは、iPhoneを活用した測量の可能性を紹介。

さらに、会期中はオプティムによる製品・技術PRセミナーも連日開催され、オプティムの講演は立ち見が出るほどの盛況ぶりを見せていた。
特に注目を集めていたのが、従来は、自動追尾型トータルステーション(TS)などを用いて行っていた構造物の位置出しが墨出しが、Geo Scanでもミリ単位の高精度で対応できるようになった点だ。

今回は、Geo Scanの特徴と、単点測位でミリ精度を実現した新技術、そして現場で広がるGeo Scanの活用の可能性を紹介する。
CSPI 2026のオプティムブースで紹介されていたのが、iPhoneと小型GNSSレシーバーを活用して測量を行う高精度測量アプリ「Geo Scan」だ。

一般的に、スマートフォンを使った測量アプリは、導入しやすく手軽に使える一方で、測位精度や操作性の面で、用途が限られるというイメージを持たれることも少なくない。

一方、従来の高精度な測量機器(TSや自動追尾型TS、地上型レーザースキャナー)は、精度面で優れているものの、機器の導入コストや操作に必要な専門知識、現場での設置作業などが課題となる場合がある。
高精度スマホ測量「Geo Scan」が目指しているのは、その両者の間にあるギャップを埋めることだ。

オプティムの坂田氏はCSPI 2026のセミナーのなかで、測量技術を「精度」と「導入・運用のしやすさ」という観点から整理。

高精度な測量機器(TSや自動追尾型TS、地上型レーザースキャナー)はプロ仕様である一方、高額で運用のハードルも高いこと、反対に一般的なスマホ測量アプリはリーズナブルだが、精度面で活用できる業務が限られることを説明した。

そのうえでGeo Scanは、iPhoneアプリであるものの、より高精度な測量業務にも対応する独自のポジションを築いていると紹介した。
今回のセミナーで特に注目を集めたトピックスが、Geo Scanの単点測位におけるミリ単位の精度だ。

従来、GNSSを利用したRTK測位では、一般的に数センチメートル程度の精度が目安とされてきた。
オプティムの発表では、従来のRTK測位は理想的な環境でも±2cm程度の精度が課題となり、実際には周辺環境などによって誤差が大きくなる場合があるという。
建設現場では、土工事などの測量だけでなく、構造物の位置出しや墨出しなど、より高い精度が求められる業務も多い。

そのため、スマホ測量の用途を広げるには、単点測位の精度向上が大きな課題となっていた。
こうした現場のニーズを受け、オプティムは測位データのばらつきを抑える独自の測量処理技術を開発。
セミナーでの坂田氏の解説によると、2025年12月のアップデートで単点測位のミリ精度を実現したという。

その後、2026年3月にはオプティムから単点計測でミリ単位の測位精度を実現したことが公式発表された。
オプティムの公式リリースでは、一般的なRTK測位の測定結果が±2cm程度の範囲にばらつくのに対し、Geo Scanでは±5mmの精度を示す比較結果が紹介されている。
水平・鉛直方向の双方で、ミリ単位の測位精度を実現したとしているのだ。

なお、ここでいうミリ精度は、オプティムが発表した単点計測の測位結果に関するものだ。測定精度は現場の環境条件や操作方法によって変動するため、あらゆる現場・条件で常に同じ精度が得られるという意味ではない。
実際の業務に適用する際は、対象業務や現場条件に応じた確認が必要となる。
単点測位のミリ精度を実現したことで、Geo Scanの活用範囲は土工事や造成工事だけにとどまらなくなっている。
坂田氏はセミナーで、スマートフォンによる単点測位の精度が向上したことで、Geo Scanでも構造物の位置出しや墨出しといった業務にも対応できるようになったと説明した。

従来、こうした作業では自動追尾型TSなどを使用することが一般的だった。
測量機器を設置し、基準点をもとに位置を確認しながら作業を進める必要があり、現場によっては機器の据え替えや高さの確認などにも手間がかかる。

一方、Geo Scanでは、iPhoneを使って測点へ誘導する運用が可能になる。しかもミリ精度で。
機器の設置場所や視準できる場所に制約されにくく、現場での位置出し作業を効率化できるのだ。

オプティム坂田氏のセミナーでは、戸田建設の工事主任・村中氏による活用事例も紹介された。
戸田建設 村中氏によると、現場ではGeo Scanの「Geo Point」機能を活用し、杭芯の位置出しや仮設杭・H鋼杭の位置確認、仮桟橋の基礎、敷桁、覆工板の位置出しなどに利用したという。

特に、設計図面(データ)を読み込んで図面上の位置を、スマホ画面で確認しながら誘導できる点が便利だったと話す。
従来のTSによる作業では、機器の据え替えが必要になることがあったほか、TSで位置を出した後にレベルで高さを確認する作業も発生していた。
高精度スマホ測量「Geo Scan」を活用することで、こうした作業の一部を省略でき、時間短縮や生産性向上につながったという。

また、施工現場に出向いた時に、追加で別の測点を確認したくなった場合、従来は必要な座標データが手元になければ、事務所に戻ってデータを準備する必要があった。
しかし、図面を読み込んで誘導できる機能を備えるGeo Scanでは、現場で必要な位置を確認しやすくなり、こうした手戻りの削減にもつながったと紹介された。

iPhoneを使った位置出しによって、測量作業の選択肢が広がり、現場の状況に応じた柔軟な運用が期待できるようになったのだ。
2021年に発売された「Geo Scan」だが、発売当初からこのアプリを知る人からすると、造成工事や土工事でしか使えないスマホ測量アプリというイメージを持っていた人もいるかもしれない。

しかし、オプティム坂田氏によると、2026年現在のGeo Scanユーザーの利用工種は土工事・造成工事だけに限らない。
オプティムのセミナーでは、橋梁やトンネル、鉄道、道路など幅広い分野で利用が進んでいることが紹介された。

その背景にあるのが、やはり、単点測位でのミリ精度の実現だろう。
また、Geo Scanの用途は単点測位だけではない。
3次元点群データの取得など、「面」的な計測にも対応しており、現況測量や施工管理など、さまざまな業務で活用できる。
(写真:Geo Scan Supremeで3次元計測もミリ精度測量が可能)
つまり、点の位置を高精度に測る単点測位と、対象物の形状を面的に取得する3次元計測の両方を活用できる点が特徴となる。
CSPI 2026では、オプティムの展示ブースだけでなく、製品・技術PRセミナーでもGeo Scanが注目を集めた。

CSPI 2026会期中、オプティム坂田氏によるGeo Scanのセミナーが連日開催され、会場には多くの来場者が詰めかけた。
席が埋まり立ち見で聴講する人の姿も見られるなど、その関心の高さがうかがえた。

セミナーでは、Geo Scanの基本的な特徴に加え、単点測位のミリ精度を実現した技術的な背景や、構造物の位置出し・墨出しへの対応、実際の現場での活用事例などが紹介された。

特に、iPhoneを使った測量が、従来の土工事や簡易的な測量だけでなく、より高い精度が求められる業務にも活用できるという点は、多くの来場者にとって関心の高いテーマだったと考えられる。

スマホ測量に対して「精度が足りない」「用途が限られる」というイメージを持つ人にとって、単点測位のミリ精度という進化は、測量の方法や現場での作業の進め方を見直すきっかけになったのではないだろうか。
今回のCSPI 2026で印象的だったのは、Geo ScanがiPhoneアプリの手軽さを維持しながら、より高精度な測量業務へと活用範囲を広げている点だ。

これまでスマホ測量は、導入しやすさや操作の簡単さが評価される一方で、精度面では従来の測量機器と使い分ける必要があると考えられてきた。

しかし、単点測位のミリ精度を実現したことで、構造物の位置出しや墨出しなど、従来は自動追尾型TSなどを使用していた業務にも、新たな選択肢が生まれている。

測量機器を設置する場所や視準環境に左右されにくく、iPhoneを使って一人で作業できるという点は、現場の省人化や作業効率の向上にも大きく寄与する。
もちろん、すべての測量業務を一つの機器やアプリで置き換えられるわけではないだろう。
必要な精度や作業環境、成果品の要件に応じて、従来の測量機器と使い分けることが重要だ。

それでも、スマホ測量が簡易的な用途にとどまらず、プロ仕様の測量業務へと活用範囲を広げていることは、建設現場にとって大きな変化といえるだろう。
CSPI 2026での展示やセミナーを通じて、Geo Scanが目指す「誰もが使える、ミリ精度の測量」という方向性が示された。

今後、橋梁やトンネル、道路、鉄道など、さまざまな現場でどのようにGeo Scanが活用が広がっていくのか注目したい。
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建設・測量業界における国内最大級の専門展示会であるCSPIには、国内外から最新の建設機械や測量機器、ICTソリューションなどが集結。
今回、過去最多となる606社が出展し、展示ブースは3,450小間、展示面積は約60,000㎡に及んだ。

4日間の来場者数は合計62,209名を記録し、前年の57,362名を上回る過去最多となった。
会場では、建設現場の生産性向上や人手不足への対応、インフラ維持管理の高度化などをテーマに、さまざまな製品・技術が披露された。

今回、デジコン編集部が注目したのは、株式会社オプティムの高精度スマホ測量「OPTiM Geo Scan(以下、Geo Scan)」だ。
同社の展示ブースでは、iPhoneを活用した測量の可能性を紹介。

さらに、会期中はオプティムによる製品・技術PRセミナーも連日開催され、オプティムの講演は立ち見が出るほどの盛況ぶりを見せていた。
特に注目を集めていたのが、従来は、自動追尾型トータルステーション(TS)などを用いて行っていた構造物の位置出しが墨出しが、Geo Scanでもミリ単位の高精度で対応できるようになった点だ。

今回は、Geo Scanの特徴と、単点測位でミリ精度を実現した新技術、そして現場で広がるGeo Scanの活用の可能性を紹介する。
連日大盛況!CSPI 2026で注目を集めた「OPTiM Geo Scan」
CSPI 2026のオプティムブースで紹介されていたのが、iPhoneと小型GNSSレシーバーを活用して測量を行う高精度測量アプリ「Geo Scan」だ。

Geo Scanは、調査・測量から設計、施工管理、検査対応まで、建設現場のさまざまな業務を支援する測量アプリである。
iPhoneアプリならではの直感的な操作性と、プロの測量業務にも対応する精度を両立させることを目指して開発されてきた。
iPhoneアプリならではの直感的な操作性と、プロの測量業務にも対応する精度を両立させることを目指して開発されてきた。
一般的に、スマートフォンを使った測量アプリは、導入しやすく手軽に使える一方で、測位精度や操作性の面で、用途が限られるというイメージを持たれることも少なくない。

一方、従来の高精度な測量機器(TSや自動追尾型TS、地上型レーザースキャナー)は、精度面で優れているものの、機器の導入コストや操作に必要な専門知識、現場での設置作業などが課題となる場合がある。
高精度スマホ測量「Geo Scan」が目指しているのは、その両者の間にあるギャップを埋めることだ。

オプティムの坂田氏はCSPI 2026のセミナーのなかで、測量技術を「精度」と「導入・運用のしやすさ」という観点から整理。

高精度な測量機器(TSや自動追尾型TS、地上型レーザースキャナー)はプロ仕様である一方、高額で運用のハードルも高いこと、反対に一般的なスマホ測量アプリはリーズナブルだが、精度面で活用できる業務が限られることを説明した。

そのうえでGeo Scanは、iPhoneアプリであるものの、より高精度な測量業務にも対応する独自のポジションを築いていると紹介した。
2025年12月のアップデートで単点測位の「ミリ精度」を実現!
今回のセミナーで特に注目を集めたトピックスが、Geo Scanの単点測位におけるミリ単位の精度だ。

従来、GNSSを利用したRTK測位では、一般的に数センチメートル程度の精度が目安とされてきた。
オプティムの発表では、従来のRTK測位は理想的な環境でも±2cm程度の精度が課題となり、実際には周辺環境などによって誤差が大きくなる場合があるという。
建設現場では、土工事などの測量だけでなく、構造物の位置出しや墨出しなど、より高い精度が求められる業務も多い。

そのため、スマホ測量の用途を広げるには、単点測位の精度向上が大きな課題となっていた。
こうした現場のニーズを受け、オプティムは測位データのばらつきを抑える独自の測量処理技術を開発。
セミナーでの坂田氏の解説によると、2025年12月のアップデートで単点測位のミリ精度を実現したという。

その後、2026年3月にはオプティムから単点計測でミリ単位の測位精度を実現したことが公式発表された。
オプティムの公式リリースでは、一般的なRTK測位の測定結果が±2cm程度の範囲にばらつくのに対し、Geo Scanでは±5mmの精度を示す比較結果が紹介されている。
水平・鉛直方向の双方で、ミリ単位の測位精度を実現したとしているのだ。

この技術によって、これまで自動追尾型TSなどを用いて行っていた構造物の位置出しや墨出し、施工用の基準点の位置出しなどの業務に、スマートフォンを活用できる可能性が広がった。
なお、ここでいうミリ精度は、オプティムが発表した単点計測の測位結果に関するものだ。測定精度は現場の環境条件や操作方法によって変動するため、あらゆる現場・条件で常に同じ精度が得られるという意味ではない。
実際の業務に適用する際は、対象業務や現場条件に応じた確認が必要となる。
自動追尾型TSで行っていた位置出し・墨出しが、iPhoneで!
単点測位のミリ精度を実現したことで、Geo Scanの活用範囲は土工事や造成工事だけにとどまらなくなっている。
坂田氏はセミナーで、スマートフォンによる単点測位の精度が向上したことで、Geo Scanでも構造物の位置出しや墨出しといった業務にも対応できるようになったと説明した。

従来、こうした作業では自動追尾型TSなどを使用することが一般的だった。
測量機器を設置し、基準点をもとに位置を確認しながら作業を進める必要があり、現場によっては機器の据え替えや高さの確認などにも手間がかかる。

一方、Geo Scanでは、iPhoneを使って測点へ誘導する運用が可能になる。しかもミリ精度で。
機器の設置場所や視準できる場所に制約されにくく、現場での位置出し作業を効率化できるのだ。

オプティム坂田氏のセミナーでは、戸田建設の工事主任・村中氏による活用事例も紹介された。
戸田建設 村中氏によると、現場ではGeo Scanの「Geo Point」機能を活用し、杭芯の位置出しや仮設杭・H鋼杭の位置確認、仮桟橋の基礎、敷桁、覆工板の位置出しなどに利用したという。

特に、設計図面(データ)を読み込んで図面上の位置を、スマホ画面で確認しながら誘導できる点が便利だったと話す。
従来のTSによる作業では、機器の据え替えが必要になることがあったほか、TSで位置を出した後にレベルで高さを確認する作業も発生していた。
高精度スマホ測量「Geo Scan」を活用することで、こうした作業の一部を省略でき、時間短縮や生産性向上につながったという。

また、施工現場に出向いた時に、追加で別の測点を確認したくなった場合、従来は必要な座標データが手元になければ、事務所に戻ってデータを準備する必要があった。
しかし、図面を読み込んで誘導できる機能を備えるGeo Scanでは、現場で必要な位置を確認しやすくなり、こうした手戻りの削減にもつながったと紹介された。

iPhoneを使った位置出しによって、測量作業の選択肢が広がり、現場の状況に応じた柔軟な運用が期待できるようになったのだ。
土工事だけではない!橋梁・トンネル・道路・鉄道など。Geo Scanの活用分野は広がる!
2021年に発売された「Geo Scan」だが、発売当初からこのアプリを知る人からすると、造成工事や土工事でしか使えないスマホ測量アプリというイメージを持っていた人もいるかもしれない。

しかし、オプティム坂田氏によると、2026年現在のGeo Scanユーザーの利用工種は土工事・造成工事だけに限らない。
オプティムのセミナーでは、橋梁やトンネル、鉄道、道路など幅広い分野で利用が進んでいることが紹介された。

その背景にあるのが、やはり、単点測位でのミリ精度の実現だろう。
土工事の現況測量や出来形管理だけでなく、構造物の位置出し・墨出しなど、より高い精度が求められる業務にも活用の可能性が広がったことで、従来とは異なる工種からも関心を集めているという。
また、Geo Scanの用途は単点測位だけではない。
3次元点群データの取得など、「面」的な計測にも対応しており、現況測量や施工管理など、さまざまな業務で活用できる。
(写真:Geo Scan Supremeで3次元計測もミリ精度測量が可能)つまり、点の位置を高精度に測る単点測位と、対象物の形状を面的に取得する3次元計測の両方を活用できる点が特徴となる。
連日立ち見が出るほどの注目度。Geo Scanセミナーにも高い関心
CSPI 2026では、オプティムの展示ブースだけでなく、製品・技術PRセミナーでもGeo Scanが注目を集めた。

CSPI 2026会期中、オプティム坂田氏によるGeo Scanのセミナーが連日開催され、会場には多くの来場者が詰めかけた。
席が埋まり立ち見で聴講する人の姿も見られるなど、その関心の高さがうかがえた。

セミナーでは、Geo Scanの基本的な特徴に加え、単点測位のミリ精度を実現した技術的な背景や、構造物の位置出し・墨出しへの対応、実際の現場での活用事例などが紹介された。

特に、iPhoneを使った測量が、従来の土工事や簡易的な測量だけでなく、より高い精度が求められる業務にも活用できるという点は、多くの来場者にとって関心の高いテーマだったと考えられる。

スマホ測量に対して「精度が足りない」「用途が限られる」というイメージを持つ人にとって、単点測位のミリ精度という進化は、測量の方法や現場での作業の進め方を見直すきっかけになったのではないだろうか。
スマホ測量は「簡易的な測量」から「プロの現場の選択肢」へ
今回のCSPI 2026で印象的だったのは、Geo ScanがiPhoneアプリの手軽さを維持しながら、より高精度な測量業務へと活用範囲を広げている点だ。

これまでスマホ測量は、導入しやすさや操作の簡単さが評価される一方で、精度面では従来の測量機器と使い分ける必要があると考えられてきた。

しかし、単点測位のミリ精度を実現したことで、構造物の位置出しや墨出しなど、従来は自動追尾型TSなどを使用していた業務にも、新たな選択肢が生まれている。

測量機器を設置する場所や視準環境に左右されにくく、iPhoneを使って一人で作業できるという点は、現場の省人化や作業効率の向上にも大きく寄与する。
もちろん、すべての測量業務を一つの機器やアプリで置き換えられるわけではないだろう。
必要な精度や作業環境、成果品の要件に応じて、従来の測量機器と使い分けることが重要だ。

それでも、スマホ測量が簡易的な用途にとどまらず、プロ仕様の測量業務へと活用範囲を広げていることは、建設現場にとって大きな変化といえるだろう。
CSPI 2026での展示やセミナーを通じて、Geo Scanが目指す「誰もが使える、ミリ精度の測量」という方向性が示された。

今後、橋梁やトンネル、道路、鉄道など、さまざまな現場でどのようにGeo Scanが活用が広がっていくのか注目したい。
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