中国地方の南西部に位置する広島県は、南から北に向かって低地帯、高原地帯、中国山地という断層によって生まれた平坦な地形が階段のように並び、山地の多さと低地の少なさが特徴となっている。
瀬戸内海側には、中国地方最大の政令指定都市である広島市や軍港として栄えた歴史を持つ呉市があり、複雑に入り組んだ沿岸と島々を有する。
文化的インフラの維持整備に高い需要があり、日本三景のひとつである宮島(厳島)、世界遺産である嚴島神社、広島平和記念公園と原爆ドーム、尾道の坂と水道などがある。
造船、鉄鋼、自動車を三本柱とした産業も盛んで、製造品出荷額は中国・四国・九州地方で11年連続1位を誇っている。
高度経済成長期の造船・鉄鋼ブーム、そして戦後の復興需要を大きな背景として、広島県内には資本金規模が1億円を超える中堅の土木・建設企業が数多く所在している。
2018年には西日本豪雨による土砂災害が県内各地で発生し、そうした県内業者が担う災害復旧・防災インフラ整備の重みが改めて示されている。
本記事では、そんな広島県の総合土木・建設業界の最前線にいる15社を紹介する。各社の歴史、特徴的な技術、代表的なプロジェクト、そして最新の取り組みなどを詳しく見ていこう。
※記事で紹介する15社は、順位付けを行ったものではなく、広島県内で活躍する代表的な建設会社を順不同で取り上げたものである。
JR西日本グループの中核企業である広成建設株式会社は、旧鉄道省の輸送力確保を目的とした鉄道工事専門業者として創業し、本社を広島市に置く。
土木、建築の2事業に加え、線路の新設・補修・保全を担う線路事業を持つ。

新幹線や在来線のメンテナンス、JR広島駅の大規模改修工事にもJVとして携わるなど、鉄道インフラへの深い専門性を持つ。
近年では、高速道路、橋梁、ダム。下水道などの公共土木にも力を入れており、2025年3月には売上高700億円を突破した。
象徴的な実績のひとつとして、路面電車の乗り入れとあわせて実施された広島駅再開発プロジェクトがある。
1920年に大之木材木店として創業した大之木建設株式会社は、7代にわたり受け継がれてきた呉市拠点の老舗ゼネコンだ。
建築事業・土木事業のほか、近年はイチゴの栽培を行うアグリ事業までユニークな事業展開を行なっている。
(画像元:大之木建設WEBサイトより引用)
戦後復興期から現在まで呉市に根付いた工事を手がけており、呉市の大和ミュージアム施工のほか、海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)は県内ゼネコン初のPFI事業として受注しており、地域ゼネコンとしての総合力を示した実績となっている。
広島市に本社を置く株式会社大前工務店は、解体工事業を基盤として、鳶土工事、宅地造成、土木工事を行う企業だ。
アスベスト・ダイオキシン対策工事、土壌汚染処理工事まで対応しており、全国規模で事業を展開している。
(画像元:大前工務店WEBサイトより引用)
2014年頃からは、東京をはじめとする関東での都市再整備需要をとらえ、大手ゼネコン経由の大型案件も受注するなど、広域展開を本格化させてきた。
広島市に本社を置く総合建設会社である株式会社共立は、建築・土木工事の施工、企画、設計、監理から、リニューアル・リノベーション工事、土地造成・販売、土地建物の賃貸・販売、環境改良事業まで、幅広い分野で活動する。
分譲マンションや公共施設の建設から耐震化工事まで、広島県を中心として中四国エリアで実績を積み重ねてきた。
(画像元:共立WEBサイトより引用)
分譲マンションの施工を主力に、大規模なインフラ工事、医療・福祉・厚生施設、太陽光発電工事なども手がける。
多能工化と業務の見える化を進めながら、総合建設会社として次世代の担い手を育成する取り組みが、広島県内の建設業界でも評価されている企業のひとつだ。
戦後の広島復興を志して創業した株式会社栗本は、広島市に本社を置く総合建設会社だ。岩国市にも営業所を構え、中国地方全般をカバーできる体制を築いている。
公共施設や住宅・商業施設の企画、設計、施工を一貫して担っており、複数の関連会社とのグループ経営による総合力と、財務基盤の強さが強みだ。
(画像元:栗本WEBサイトより引用)
近年では施工現場での建設ICTの活用のほか、事務作業の電子化、チャットアプリの使用など、革新的な技術の導入にも積極的に取り組んでいる。
国土交通省中国地方整備局工事成績優秀企業、広島県優良建設業者表彰など施工品質への評価も高く、地域に根差した信頼ある建設会社として存在感を持つ企業だ。
安芸土木建築株式会社は1951年の創業以来、広島県安芸高田市を拠点に、土木工事のパイオニアとして地域を支えてきた。
砂防、治山ダム、道路、河川、橋梁などの一般土木工事、上下水道工事、給排水設備工事、舗装工事、宅地造成工事まで幅広く手がけている。
計画から申請手続き、測量設計、施工、メンテナンスまで一貫対応できる体制を整えている。
(画像元:安芸土木建築WEBサイトより引用)
また、安芸高田市指定の給排水設備工事業者として地域の信頼を長年獲得しており、特定建設業許可を取得した地域密着の総合建設業者として、山間部の地形条件に精通した施工ノウハウを強みに、地域インフラを守り続けることを使命としている企業だ。
広島市に本社を置く株式会社河崎組は、リサイクル事業部を担う株式会社河崎マテリアルとともに河崎グループを形成し、その中核企業として総合建設業を営む。
土木・建築の施工から緑化・ランドスケープまで、一貫したサービスを提供している。

広島エリアのトップクラスの技術を誇る土木工事、建築工事では、大型団地造成工事、下水道工事、橋脚工事、浚渫工事などの実績を持ち、官公庁と協定を結んで災害復旧工事にも尽力している。
エクステリア部門であるパレットガーデンデザイン部では、広島市内にパレットガーデン商エセンター店を開設し、デザインオフィスやお庭づくりの相談コーナーや物販も行なっている。建設と環境デザインの融合を推進し、広島の街づくりに独自の付加価値をもたらしている企業だ。
塗装業として創業した日塗株式会社は、その経験を基盤に建造物、鉄構造物の保護や美観へと事業を拡大し、現在では建築・土木全般を手がける総合建設業に成長している。
広島市に本社を置くほか、全国13拠点と110社以上の関連協力会社ネットワークを持ち、日本全国規模で対応できる体制を整えている。

建築関連事業では、大規模修繕工事をはじめ、土木・鋼建造物工事、建築や橋梁、プラントの塗装工事などを手がける。
建造物全体をコストと品質の両面から最適化する建築物総合維持管理コンサルタントとしての役割を担い、都市景観の保全から環境改善まで幅広く貢献している。
また、異業種への参入にも積極的で、飲食店事業と保険代理事業も展開している。
1924年の創業を誇る株式会社砂原組は、広島市に本社を置く老舗ゼネコンのひとつだ。
100年超にわたり地域に根を下ろしながら、総合建設業者として確かな地歩を築いてきた。
建築工事では、主に賃貸・分譲マンション、住宅、店舗、公的施設の設計・施工・管理を手がけており、プランニングからメンテナンスまで各セクションのプロフェッショナルが連携する体制を整えている。
これまで培ってきたノウハウと最新技術・工法を駆使し、土木工事やリフォーム工事にも幅広く対応する。

特徴的な技術として、泥土に繊維質系泥土改良材と固化材を投入・攪拌することによって取扱性を向上させ、高耐久性などを持たせることで、地盤材料に再資源化するボンテラン工法がある。
また、建設現場でのICT技術の全面的な活用、規格の標準化、施工時期の平準化を3本柱としてi-Constructionにも取り組んでいる。
山陽建設株式会社は広島市に本社を置く総合建設会社で、広島県内だけでなく全国を工事エリアとしている。
海での施工を得意としており、漁港や重要港湾の護岸工事、物流岸壁工事、維持修繕工事といった港湾土木工事を手がける。
また、バックホウ搭載作業船などの船舶を保有し、航路浚渫工事、泊地浚渫工事、捨石基礎均し工事なども行う。

また、道路、橋梁、砂防堰堤、河川改修、下水道、トンネルといった陸上土木工事、学校や保育所、太陽光発電設備、庁舎、工場、住宅リフォームといった建築工事にも対応しており、官公庁からの受注実績も豊富だ。
福山市に本社を置く三島産業株式会社は、1922年の創業から100年以上の歴史を持つ総合建設会社だ。
土木・建築の幅広い工種に対応しながら、設計から施工、維持管理にいたるまでのエンジニアリング総合力を強みとしている。

コンサルティング事業では、設計、不動産開発、相続税対策、各種補助金の申請まで、顧客のニーズに応えてサービスを提供している。
近年の施工実績としては、福山市加茂交流館新築工事、福山市常石小学校改修プロジェクト、福山沼隈線道路改良工事などがある。
1920年に創業し、2020年に創業100周年を迎えた占部建設工業株式会社は、福山市に本店、廿日市市に支店、井原市に営業所を置く総合建設会社だ。
国道2号、尾道松江自動車道の道路維持工事をはじめ、道路新設工事、トンネル工事、橋脚工事、水道施設工事など、幅広く建設需要に対応している。
(画像元:占部建設工業WEBサイトより引用)
建築工事では、病院、学校、図書館といった公共施設の新築・改築工事、耐震改修工事を主力に、会社ビルや工場などの民間工事も手がけている。
施工実績として、広島県西部山系五月が丘1号砂防堰堤工事、福山市民病院北東立体駐車場建設工事、福山市新市給食センター改築工事などがある。
広島市に本社を置く宮田建設株式会社は、前田道路株式会社の連結子会社として安定した経営基盤のもと、土木工事、建築工事、住宅リフォームを三本柱として地域社会の発展に貢献してきた。
中国地方整備局や広島県・東広島市など官公庁からの受注実績を豊富に持っており、道路、橋梁、河川、砂防、上下水道といった公共インフラの整備に強みを持つ。

建築工事では、一級建築士事務所としての登録も持ち、設計から施工・アフターケアまで一貫対応できる点が強みだ。
社内で建設DXの講習会を開催しており、ICT StageⅡの最新技術と管理アプリについてレクチャーをもとに実践するなど、ICT技術の積極的な導入が進んでいる企業だ。
山陽工業株式会社は、広島市に本社を置き、県内3箇所に営業所も構える総合建設会社だ。建築資材販売会社として出発し、現在では土木・建築15業種以上の特定建設業許可を取得し、土木事業、建築事業、リフォーム事業を展開する企業へと発展した。
国土交通省、JR西日本プロパティーズ、広島電鉄などを主な取引先としており、工事成績優秀企業認定書を7年連続で受賞するなど品質・安全への取り組みが高く評価されている。

IoT、AI、ドローン、3Dデータ活用などの最先端技術をすべての土木工事現場に導入しており、測量や3次元データの作成、ICTブルドーザーによる盛り土、GNSS転圧システム搭載の10tタイヤローラーによる転圧、地上型レーザースキャナーによる計測とヒートマップ作成を行なっている。
株式会社加藤組は、広島県三次市に本社を置く建設会社である。
約90年にわたって地域の社会資本整備を担い、土木・建築・維持・災害復興の4分野で「安全な暮らしを支える街づくり」に取り組んできた。
土木は国・県・市の公共工事が中心で、江の川の築堤、国道54号や中国やまなみ街道(尾道松江線)の工事など、川と道路が交差する三次ならではのインフラ整備・維持に数多く携わる。建築でも学校や庁舎、国営備北丘陵公園の展望台などを手がけてきた。
(画像元:加藤組WEBサイトより引用)
特筆すべきは、「SMART CONSTRUCTOR(進化するケンセツ)」を掲げるICT施工への先進的な取り組みだ。
設計から施工管理まで3Dデータ(BIM/CIM)を活用し、ドローンやレーザースキャナー、VRによるプレゼンテーションまでを駆使。
その革新性は、2018年度の「i-Construction大賞」国土交通大臣賞の受賞や、国の「工事成績優秀企業」に6年連続で認定された実績といった形で高く評価されている。
(画像元:加藤組WEBサイトより引用)
さらに、内閣府が平成30年度に創設した「官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)」を活用する革新的技術プロジェクト(技術Ⅰ)では、追加公募で選定された6件のひとつに同社の提案が選ばれている。
国土交通省広島国道事務所発注の「安芸バイパス寺分地区第3改良工事」を舞台に、複数の建設機械を操縦できる「マルチ遠隔操縦技術」の研究開発を推進。遠隔操縦装置へのAR技術の導入による操縦性の向上や、5Gの活用による長距離遠隔操縦の実現を目指すものだ。
「さまざまな場所から建設機械を操縦する」という新たな働き方の創出に、自社の「KATO SMART LAB」から挑んでいる。
大学との共同研究(衛星システムを活用した除雪支援システムの開発)や地元高校への測量機の寄贈など、次世代への技術継承にも熱心な、広島県北部の建設DXを牽引する1社である。
瀬戸内海側には、中国地方最大の政令指定都市である広島市や軍港として栄えた歴史を持つ呉市があり、複雑に入り組んだ沿岸と島々を有する。
文化的インフラの維持整備に高い需要があり、日本三景のひとつである宮島(厳島)、世界遺産である嚴島神社、広島平和記念公園と原爆ドーム、尾道の坂と水道などがある。
造船、鉄鋼、自動車を三本柱とした産業も盛んで、製造品出荷額は中国・四国・九州地方で11年連続1位を誇っている。
高度経済成長期の造船・鉄鋼ブーム、そして戦後の復興需要を大きな背景として、広島県内には資本金規模が1億円を超える中堅の土木・建設企業が数多く所在している。
2018年には西日本豪雨による土砂災害が県内各地で発生し、そうした県内業者が担う災害復旧・防災インフラ整備の重みが改めて示されている。
本記事では、そんな広島県の総合土木・建設業界の最前線にいる15社を紹介する。各社の歴史、特徴的な技術、代表的なプロジェクト、そして最新の取り組みなどを詳しく見ていこう。
※記事で紹介する15社は、順位付けを行ったものではなく、広島県内で活躍する代表的な建設会社を順不同で取り上げたものである。
1. 広成建設
JR西日本グループの中核企業である広成建設株式会社は、旧鉄道省の輸送力確保を目的とした鉄道工事専門業者として創業し、本社を広島市に置く。
土木、建築の2事業に加え、線路の新設・補修・保全を担う線路事業を持つ。

(画像元:広成建設WEBサイトより引用)
新幹線や在来線のメンテナンス、JR広島駅の大規模改修工事にもJVとして携わるなど、鉄道インフラへの深い専門性を持つ。
近年では、高速道路、橋梁、ダム。下水道などの公共土木にも力を入れており、2025年3月には売上高700億円を突破した。
象徴的な実績のひとつとして、路面電車の乗り入れとあわせて実施された広島駅再開発プロジェクトがある。
2. 大之木建設
1920年に大之木材木店として創業した大之木建設株式会社は、7代にわたり受け継がれてきた呉市拠点の老舗ゼネコンだ。
建築事業・土木事業のほか、近年はイチゴの栽培を行うアグリ事業までユニークな事業展開を行なっている。
(画像元:大之木建設WEBサイトより引用)戦後復興期から現在まで呉市に根付いた工事を手がけており、呉市の大和ミュージアム施工のほか、海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)は県内ゼネコン初のPFI事業として受注しており、地域ゼネコンとしての総合力を示した実績となっている。
3. 大前工務店
広島市に本社を置く株式会社大前工務店は、解体工事業を基盤として、鳶土工事、宅地造成、土木工事を行う企業だ。
アスベスト・ダイオキシン対策工事、土壌汚染処理工事まで対応しており、全国規模で事業を展開している。
(画像元:大前工務店WEBサイトより引用)2014年頃からは、東京をはじめとする関東での都市再整備需要をとらえ、大手ゼネコン経由の大型案件も受注するなど、広域展開を本格化させてきた。
4. 共立
広島市に本社を置く総合建設会社である株式会社共立は、建築・土木工事の施工、企画、設計、監理から、リニューアル・リノベーション工事、土地造成・販売、土地建物の賃貸・販売、環境改良事業まで、幅広い分野で活動する。
分譲マンションや公共施設の建設から耐震化工事まで、広島県を中心として中四国エリアで実績を積み重ねてきた。
(画像元:共立WEBサイトより引用)分譲マンションの施工を主力に、大規模なインフラ工事、医療・福祉・厚生施設、太陽光発電工事なども手がける。
多能工化と業務の見える化を進めながら、総合建設会社として次世代の担い手を育成する取り組みが、広島県内の建設業界でも評価されている企業のひとつだ。
5. 栗本
戦後の広島復興を志して創業した株式会社栗本は、広島市に本社を置く総合建設会社だ。岩国市にも営業所を構え、中国地方全般をカバーできる体制を築いている。
公共施設や住宅・商業施設の企画、設計、施工を一貫して担っており、複数の関連会社とのグループ経営による総合力と、財務基盤の強さが強みだ。
(画像元:栗本WEBサイトより引用)近年では施工現場での建設ICTの活用のほか、事務作業の電子化、チャットアプリの使用など、革新的な技術の導入にも積極的に取り組んでいる。
国土交通省中国地方整備局工事成績優秀企業、広島県優良建設業者表彰など施工品質への評価も高く、地域に根差した信頼ある建設会社として存在感を持つ企業だ。
6. 安芸土木建築
安芸土木建築株式会社は1951年の創業以来、広島県安芸高田市を拠点に、土木工事のパイオニアとして地域を支えてきた。
砂防、治山ダム、道路、河川、橋梁などの一般土木工事、上下水道工事、給排水設備工事、舗装工事、宅地造成工事まで幅広く手がけている。
計画から申請手続き、測量設計、施工、メンテナンスまで一貫対応できる体制を整えている。
(画像元:安芸土木建築WEBサイトより引用)また、安芸高田市指定の給排水設備工事業者として地域の信頼を長年獲得しており、特定建設業許可を取得した地域密着の総合建設業者として、山間部の地形条件に精通した施工ノウハウを強みに、地域インフラを守り続けることを使命としている企業だ。
7. 河崎組
広島市に本社を置く株式会社河崎組は、リサイクル事業部を担う株式会社河崎マテリアルとともに河崎グループを形成し、その中核企業として総合建設業を営む。
土木・建築の施工から緑化・ランドスケープまで、一貫したサービスを提供している。

(画像元:河崎組WEBサイトより引用)
広島エリアのトップクラスの技術を誇る土木工事、建築工事では、大型団地造成工事、下水道工事、橋脚工事、浚渫工事などの実績を持ち、官公庁と協定を結んで災害復旧工事にも尽力している。
エクステリア部門であるパレットガーデンデザイン部では、広島市内にパレットガーデン商エセンター店を開設し、デザインオフィスやお庭づくりの相談コーナーや物販も行なっている。建設と環境デザインの融合を推進し、広島の街づくりに独自の付加価値をもたらしている企業だ。
8. 日塗
塗装業として創業した日塗株式会社は、その経験を基盤に建造物、鉄構造物の保護や美観へと事業を拡大し、現在では建築・土木全般を手がける総合建設業に成長している。
広島市に本社を置くほか、全国13拠点と110社以上の関連協力会社ネットワークを持ち、日本全国規模で対応できる体制を整えている。

(画像元:日塗WEBサイトより引用)
建築関連事業では、大規模修繕工事をはじめ、土木・鋼建造物工事、建築や橋梁、プラントの塗装工事などを手がける。
建造物全体をコストと品質の両面から最適化する建築物総合維持管理コンサルタントとしての役割を担い、都市景観の保全から環境改善まで幅広く貢献している。
また、異業種への参入にも積極的で、飲食店事業と保険代理事業も展開している。
9. 砂原組
1924年の創業を誇る株式会社砂原組は、広島市に本社を置く老舗ゼネコンのひとつだ。
100年超にわたり地域に根を下ろしながら、総合建設業者として確かな地歩を築いてきた。
建築工事では、主に賃貸・分譲マンション、住宅、店舗、公的施設の設計・施工・管理を手がけており、プランニングからメンテナンスまで各セクションのプロフェッショナルが連携する体制を整えている。
これまで培ってきたノウハウと最新技術・工法を駆使し、土木工事やリフォーム工事にも幅広く対応する。

(画像元:砂原組WEBサイトより引用)
特徴的な技術として、泥土に繊維質系泥土改良材と固化材を投入・攪拌することによって取扱性を向上させ、高耐久性などを持たせることで、地盤材料に再資源化するボンテラン工法がある。
また、建設現場でのICT技術の全面的な活用、規格の標準化、施工時期の平準化を3本柱としてi-Constructionにも取り組んでいる。
10. 山陽建設
山陽建設株式会社は広島市に本社を置く総合建設会社で、広島県内だけでなく全国を工事エリアとしている。
海での施工を得意としており、漁港や重要港湾の護岸工事、物流岸壁工事、維持修繕工事といった港湾土木工事を手がける。
また、バックホウ搭載作業船などの船舶を保有し、航路浚渫工事、泊地浚渫工事、捨石基礎均し工事なども行う。

(画像元:山陽建設WEBサイトより引用)
また、道路、橋梁、砂防堰堤、河川改修、下水道、トンネルといった陸上土木工事、学校や保育所、太陽光発電設備、庁舎、工場、住宅リフォームといった建築工事にも対応しており、官公庁からの受注実績も豊富だ。
11. 三島産業
福山市に本社を置く三島産業株式会社は、1922年の創業から100年以上の歴史を持つ総合建設会社だ。
土木・建築の幅広い工種に対応しながら、設計から施工、維持管理にいたるまでのエンジニアリング総合力を強みとしている。

(画像元:三島産業WEBサイトより引用)
コンサルティング事業では、設計、不動産開発、相続税対策、各種補助金の申請まで、顧客のニーズに応えてサービスを提供している。
近年の施工実績としては、福山市加茂交流館新築工事、福山市常石小学校改修プロジェクト、福山沼隈線道路改良工事などがある。
12. 占部建設工業
1920年に創業し、2020年に創業100周年を迎えた占部建設工業株式会社は、福山市に本店、廿日市市に支店、井原市に営業所を置く総合建設会社だ。
国道2号、尾道松江自動車道の道路維持工事をはじめ、道路新設工事、トンネル工事、橋脚工事、水道施設工事など、幅広く建設需要に対応している。
(画像元:占部建設工業WEBサイトより引用)建築工事では、病院、学校、図書館といった公共施設の新築・改築工事、耐震改修工事を主力に、会社ビルや工場などの民間工事も手がけている。
施工実績として、広島県西部山系五月が丘1号砂防堰堤工事、福山市民病院北東立体駐車場建設工事、福山市新市給食センター改築工事などがある。
13. 宮田建設
広島市に本社を置く宮田建設株式会社は、前田道路株式会社の連結子会社として安定した経営基盤のもと、土木工事、建築工事、住宅リフォームを三本柱として地域社会の発展に貢献してきた。
中国地方整備局や広島県・東広島市など官公庁からの受注実績を豊富に持っており、道路、橋梁、河川、砂防、上下水道といった公共インフラの整備に強みを持つ。

(画像元:宮田建設WEBサイトより引用)
建築工事では、一級建築士事務所としての登録も持ち、設計から施工・アフターケアまで一貫対応できる点が強みだ。
社内で建設DXの講習会を開催しており、ICT StageⅡの最新技術と管理アプリについてレクチャーをもとに実践するなど、ICT技術の積極的な導入が進んでいる企業だ。
14. 山陽工業
山陽工業株式会社は、広島市に本社を置き、県内3箇所に営業所も構える総合建設会社だ。建築資材販売会社として出発し、現在では土木・建築15業種以上の特定建設業許可を取得し、土木事業、建築事業、リフォーム事業を展開する企業へと発展した。
国土交通省、JR西日本プロパティーズ、広島電鉄などを主な取引先としており、工事成績優秀企業認定書を7年連続で受賞するなど品質・安全への取り組みが高く評価されている。

(画像元:山陽工業WEBサイトより引用)
IoT、AI、ドローン、3Dデータ活用などの最先端技術をすべての土木工事現場に導入しており、測量や3次元データの作成、ICTブルドーザーによる盛り土、GNSS転圧システム搭載の10tタイヤローラーによる転圧、地上型レーザースキャナーによる計測とヒートマップ作成を行なっている。
15. 加藤組
株式会社加藤組は、広島県三次市に本社を置く建設会社である。
約90年にわたって地域の社会資本整備を担い、土木・建築・維持・災害復興の4分野で「安全な暮らしを支える街づくり」に取り組んできた。
土木は国・県・市の公共工事が中心で、江の川の築堤、国道54号や中国やまなみ街道(尾道松江線)の工事など、川と道路が交差する三次ならではのインフラ整備・維持に数多く携わる。建築でも学校や庁舎、国営備北丘陵公園の展望台などを手がけてきた。
(画像元:加藤組WEBサイトより引用)特筆すべきは、「SMART CONSTRUCTOR(進化するケンセツ)」を掲げるICT施工への先進的な取り組みだ。
設計から施工管理まで3Dデータ(BIM/CIM)を活用し、ドローンやレーザースキャナー、VRによるプレゼンテーションまでを駆使。
その革新性は、2018年度の「i-Construction大賞」国土交通大臣賞の受賞や、国の「工事成績優秀企業」に6年連続で認定された実績といった形で高く評価されている。
(画像元:加藤組WEBサイトより引用)さらに、内閣府が平成30年度に創設した「官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)」を活用する革新的技術プロジェクト(技術Ⅰ)では、追加公募で選定された6件のひとつに同社の提案が選ばれている。
国土交通省広島国道事務所発注の「安芸バイパス寺分地区第3改良工事」を舞台に、複数の建設機械を操縦できる「マルチ遠隔操縦技術」の研究開発を推進。遠隔操縦装置へのAR技術の導入による操縦性の向上や、5Gの活用による長距離遠隔操縦の実現を目指すものだ。
「さまざまな場所から建設機械を操縦する」という新たな働き方の創出に、自社の「KATO SMART LAB」から挑んでいる。
大学との共同研究(衛星システムを活用した除雪支援システムの開発)や地元高校への測量機の寄贈など、次世代への技術継承にも熱心な、広島県北部の建設DXを牽引する1社である。
WRITTEN by
國廣 愛佳
創業支援や地域活性を行う都内のまちづくり会社に勤務後、2019年よりフリーランス。紙面やwebサイトの編集、インタビューやコピーライティングなどの執筆を中心に、ジャンルを問わず活動。四国にある築100年の実家をどう生かすかが長年の悩み。
建設土木のICT活用など、
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