ニュース
デジコン編集部 2023.10.21

NTT Com、超小型受信端末を活用した高精度位置情報測位サービスの提供を開始

NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、RTK測位※1を活用した高精度位置情報測位サービス「Mobile GNSS」の提供を開始した。

本サービスでは、新開発した超小型GNSS受信端末※2(アンテナ・バッテリー・LTEモジュール内蔵)、通信サービス、GNSS位置補正情報サービスをワンパッケージで提供する

従来のGNSS受信端末使用開始時と比べ、煩雑な設定を必要としない。さらに端末の小型化により携行性が向上したことにより、土木・建設現場などにおける、作業員や建設資機材へのGNSS導入が容易になる。


土木・建設現場では、生産性・安全性向上に向け建設機械・作業員・資材の動態管理を進めており、建設機械にGNSS受信端末を搭載し、位置情報を取得・可視化するなど、DXの取り組みが広がっている。

こうした動きが広がる中、建設機械の位置情報に加え、作業員の高精度な位置情報もあわせて可視化し、さらなる安全性や生産性向上に役立てたいというニーズが顕在化したことから、作業員も携行できる小型・軽量の受信端末を開発・提供するに至ったという。

サービスの特長


  • 超小型のAll in one端末
    アンテナ・バッテリー・LTEモジュールを内蔵し、極限まで小型化・軽量化したGNSS受信端末「MTRTK3」を採用。ヘルメットなどの装着が可能で、建設現場作業員も負担なく携行できる。

  • 実績豊富なモジュール・サービスをパッケージ化
    MTRTK3には、国内外で多数の導入実績を持つu-blox Holding AG(日本法人:ユーブロックスジャパン株式会社)製のZED-F9Pモジュールを搭載。

    通信サービス、GNSS位置補正情報サービスはいずれも多数の導入実績をもつNTT Comの「IoT Connect Mobile(R) TypeS」のeSIM、株式会社NTTドコモの「docomo IoT高精度GNSS位置情報サービス」を使用している。

  • cm級の高精度な位置測位
    RTK測位により誤差数cm以内※3の高精度な測位を実現でき、建設現場内におけるあらゆるヒト・モノ・機械などの正確な位置を可視化。





※1:RTK測位技術:衛星測位システム(GNSS)から取得した位置情報をベースに、地上に敷設されている基準局からの補正情報を加えることで、位置情報の精度を上げる技術。

※2:GNSS受信端末:全地球測位衛星システム(GNSS)からの信号を受信して、高精度な位置情報を取得するデバイス。

※3:オープンスカイ環境において、RTK時に基線長10km以内の基準点からの補正情報を利用した場合。利用環境によっては測位精度が変動する可能性あり。


参考・画像元:NTT Comプレスリリース
印刷ページを表示
WRITTEN by

デジコン編集部

建設土木のICT化の情報を日々キャッチして、わかりやすく伝えていきます。

建設土木の未来を
ICTで変えるメディア

会員登録

会員登録していただくと、最新記事を案内するメールマガジンが購読できるほか、会員限定コンテンツの閲覧が可能です。是非ご登録ください。