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デジコン編集部 2026.8.17

三建設備工業、新入社員48名に「点群データ×ドローン」の測量研修。改修工事の“図面と現物のズレ”を克服する技術を実装トレーニング

CONTENTS
  1. 改修工事の「現実と図面の乖離」を克服。手作業の限界を点群データで補う
  2. 地上と空中を連動させたハイブリッド実習。ドローンと3Dスキャナーを体験
  3. 目指すは「死角ゼロ」の点群データとBIM連携。人手不足と技術承継の課題解決へ
三建設備工業(東京都)は、本年度の新入社員研修参加者48名を対象に、「先端測量現場実装トレーニング」を7月に実施した。

近年需要が拡大する改修工事の最大の課題である「図面の不備」や「現物に即した図面の不在」を、地上と空中の両面から捉える「ハイブリッドスキャン技術」で解消し、現場配属後の早期戦力化を図る狙いだ。

改修工事の「現実と図面の乖離」を克服。手作業の限界を点群データで補う


図面通りに施工が進む新築工事とは異なり、改修工事では、増改築や過去の施工履歴によって既設の配管・ダクトが複雑化している。

そのため、直線的でシンプルな既存の設計図と、複雑に絡み合う実際の設備との間に、大きな乖離(Reality Gap)が生じることが最大の課題となっていた。

一方、メジャーなどによる従来の手作業での現況把握は、高所・狭所での落下の危険性や、採寸漏れといったヒューマンエラー、ミスの発覚による手戻りの多発など、安全性・確実性・効率性の面で限界を迎えていた。

その有効な解決策が、無数の点で構成された3Dデータ「点群データ」を活用した「現場のデジタルコピー」である。

同社は今回の研修を通じて、次世代を担う新入社員への技術承継と意識改革を進めた。

地上と空中を連動させたハイブリッド実習。ドローンと3Dスキャナーを体験


研修は、同社の「さいたま技術センター」で、理論を学ぶ「座学」と機器を操作する「実地」の構成で行われた。

実地訓練では、受講者を2組に分け、吹き抜けの実習スペース(1F・2F)と機械室(6F)の2つの現場に配置。

時間を分けて交代するローテーション方式を採用し、全員が地上と空中の双方のデータ取得手法を学べるようにした。

空中アプローチでは、同社に所属する熟練の「社員パイロット」3名が講師を務め、安全管理から運用のノウハウまで直接指導した。

参加者を5グループに編成して密度の高い操縦訓練時間を確保するとともに、実習には航空法上の免許を必要としない安全なホビー用ドローンを使用し、屋内での安全確保を徹底した。

一方の地上アプローチでは、三脚に固定した高精度な3Dレーザースキャナーで空間をミリ単位でデジタルコピーするプロセスを体験。

あわせて、LiDAR機能を備えたiPadによるクイックスキャンも行い、現場で手軽に現況の3D形状を取得する最新ワークフローを体感した。

目指すは「死角ゼロ」の点群データとBIM連携。人手不足と技術承継の課題解決へ


これらの研修が目指すのは、地上と空中から取得した点群データの統合だ。両者を統合することで、現場を完全にカバーする「死角ゼロの全方位点群データ」が生成される。

これを3D CADBIMへシームレスに連携させれば、現実と図面のズレをゼロにし、足場仮設コストの抑制や改修設計の精度向上につながる。

三建設備工業は、研修参加者が配属先でこれらの最新測量技術を積極的に現場実装していくことで、建設・設備業界全体の課題である人手不足の解消や技術承継を加速させたいとしている。



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