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デジコン編集部 2025.8.4

埼玉県マンホール事故受けて墜落防止・レスキューシステムを緊急追加仕入れ。4分以内救出で心肺停止者の生存率向上を目指す。ティー・アイ・トレーディング社

ティー・アイ・トレーディングは8月3日、埼玉県行田市で発生したマンホール転落死亡事故を受け、マンホール墜落防止・レスキューシステムの緊急追加仕入れを決定したと発表した。

想定を大幅に上回るお問い合わせに対応するため、事故原因と対策をまとめた解説記事も同日公開している。

三脚18kg・安全ブロック13kgの軽量設計で組立5分、地上から強制救出が可能


厚生労働省の統計では酸欠・硫化水素による労災が毎年十件前後報告されている状況である。

医学的に心肺停止後4分以内の救出が生死を分けるとされる中、地上側から迅速に引き揚げられる装備が現場で求められている。

同社は「4分以内に救出できる現場づくり」を掲げ、商品提供と情報発信の両輪で災害ゼロを目指している。

マンホール墜落防止・レスキューシステムは三脚と巻上機能付き安全ブロックで構成されており、ワイヤー長は15m、使用荷重は141kgとなっている。

重量は三脚が18kg、安全ブロックが13kgの軽量設計で、車載しやすいポータブル仕様を実現している。

適合規格はOSHA、ANSI、EN規格のいずれかに対応し、参考価格は75万円からとなっている。

商品の特長として、墜落即停止機能により自動ロックで落下距離を最小化できる点が挙げられる。

地上からの強制救出機能では、ハンドル操作だけで意識不明者を引き揚げることが可能である。

組立時間は5分と短時間で設置でき、緊急時での迅速な対応を可能にしている。

同社は地上から作業員を数十秒で救い出す最後の砦として、全国の現場への提供を進めている。





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