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デジコン編集部 2025.6.6

東洋建設、けんせつ小町サミット2024で「どぼジョブWG」がクリスタルオブジェ受賞。マリコン初選出で保有船女性乗船トイレマニュアル活動を紹介

東洋建設は、2024年1月31日開催の「けんせつ小町サミット2024」において、同社の「どぼジョブWG(ワーキンググループ)」の活動が評価され、クリスタルオブジェを授与されたと発表した。

日本建設業連合会主催の同サミットでマリコン(海洋土木)企業のチームが選出されたのは3回目開催で初めてとなり、保有船における女性乗船時のトイレ運用マニュアル作成など、海洋工事特有の課題解決活動が注目を集めた。

2020年発足WGが保有船女性乗船トイレマニュアルとライフイベント制度整備で職場環境改善を推進


「東洋建設どぼジョブWG」は2020年の発足以来、女性技術職員が安心して働き続けることができる体制整備を目的として継続的な活動を展開している。

全国各地で活躍する女性技術職員が年1、2回集合し、日常業務における悩みや不安、近況報告を通じた情報共有を基盤として、職場環境の改善と問題解決に多角的なアプローチで取り組んでいる。

同WGの活動で特に注目されるのは、マリコン特有の課題に対する具体的な解決策の提案である。

保有船における女性乗船時のトイレ運用マニュアル作成は、海洋工事現場での女性技術職員の安全性と快適性を確保する重要な取り組みとして評価された。

従来、作業船での女性職員の就労には設備面での制約が多く、この分野への女性参入の障壁となっていた現状があった。

トイレ運用マニュアルの策定により、女性職員が海洋現場で安心して業務に従事できる環境基盤が整備された。このマニュアルには、プライバシー確保、安全性配慮、利用時間帯の調整など、実際の作業船運用で必要となる詳細な運用指針が盛り込まれている。

これらの取り組みにより、海洋工事分野での女性技術職員の活躍機会拡大に直接的に貢献している。

ライフイベントに関する制度の取りまとめも、WGの重要な成果の一つである。結婚、出産、育児、介護など、女性職員が直面する可能性の高いライフイベントに対応する社内制度を体系的に整理し、利用しやすい形で情報提供する体制を構築した。

この取り組みにより、女性職員が長期的なキャリア形成を安心して計画できる環境が整備されている。


けんせつ小町サミットは、日本建設業連合会けんせつ小町委員会が主催する業界横断的なイベントで、「定着」「活躍」「入職」をテーマとした活動推進を目的としている。

女性のみならず建設業で働くすべての人々にとって働きやすく、働き続けたいと思える環境実現を目指す取り組みの一環として開催されている。

今回のサミットでは、直近1年間に活動したチームから、けんせつ小町専門部会委員による投票とチーム選考会を経て3チームが選出された。

選出されたチームはそれぞれの活動内容を紹介した後、トークディスカッションによる業界関係者との交流が行われ、ベストプラクティスの共有と横展開が図られた。





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デジコン編集部

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