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デジコン編集部 2025.5.7

SORABITO。ENEOSイノベーションパートナーズなど4社から約10億円を調達。「はたらく機械のエコシステム」の構築へ

SORABITOは、ENEOSイノベーションパートナーズ、ゼンリンフューチャーパートナーズ、インスパイアの3社を引受先とする第三者割当増資と、日本政策金融公庫からの融資により、約10億円の資金調達を実施した。

建設機械レンタルのDX推進企業とエネルギー・位置情報大手の連携で新たな顧客接点の創出へ、累計資金調達額は47億円に


SORABITOは「はたらく機械のエコシステムを共創する」をビジョンに掲げ、建設業界や建設機械レンタル業界を中心としたサービスを展開している。

同社のビジョンは「いつでも、どこでも、誰でも」機械を貸し借りできる世界の実現と、機械の価値の最大化を目指すものである。


今回の資金調達では、新たな株主としてENEOSイノベーションパートナーズとゼンリンフューチャーパートナーズが参画した点が特徴である。

ENEOSグループはエネルギートランジション実現に向けて、サービスステーション(SS)ネットワークなどの顧客接点とデジタル技術を組み合わせた新サービス創出を目指している。

一方、ゼンリンフューチャーパートナーズは、グループが保有する位置情報や一般に流通する情報の最適活用による新たな価値創造を目標としている。

この増資と融資を契機に、SORABITOと参画各社は協業を推進し、各社のビジョン実現と価値創造に取り組む方針だ。

ENEOSイノベーションパートナーズの島貫将司社長は、SORABITOの建設機械レンタルプラットフォームとサービスステーション(ガソリンスタンド)を組み合わせた将来的な協業の可能性に言及している。

ゼンリンフューチャーパートナーズのプリンシパル・立花拓紀氏は、建機レンタル業務のDX化が業界全体の課題解決に貢献するとの確信を示し、ゼンリングループの知見やアセットを活かした協業への期待を表明している。

SORABITOは建設現場に必要な資機材の調達・稼働管理を最適化するサービスを提供しており、主力の「i-Rentalシリーズ」は建設機械レンタル業界の営業DXを支援するSaaSとして展開している。

「i-Rental注文」は建設会社からのレンタル注文をオンライン化し、「i-Rental点検」は建設機械の点検業務をペーパーレス化するサービスである。

さらに建設会社向けの「GENBAx点検」では、建設機械の始業前点検や設備、足場、安全点検などをペーパーレス化し、規模や地域を問わず多くの建設会社に導入されている。




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