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デジコン編集部 2025.1.4

鹿島の自動施工システムが造成工事へ。愛知県の工業団地で自動振動ローラ2台が稼働開始

鹿島建設は、ダム工事で実績を上げた自動化施工システム「A4CSEL」を、岡崎市阿知和地区工業団地造成事業に導入した。

CADからの自動経路生成で複雑地形に対応


システムはCADデータから転圧領域を自動で読み取り、振動ローラの作業経路を生成する。

複雑な盛土形状や排水勾配にも対応し、2台の自動振動ローラが位置を相互に把握しながら作業を行う。


従来は個人の技量に依存していた作業を標準化・定式化することで、安定した施工品質を確保する。

本システムは成瀬ダム工事で最大14台の建機を3〜4名で制御し、月間打設量の日本記録を更新した実績を持つ。

現場条件の変化に柔軟に対応できるよう、日々の改善を重ねながらシステムの汎用性を高めている。

岡崎市の工業団地造成事業は約63ヘクタールの敷地を対象とし、スマートインターチェンジも整備するPFI事業である。

鹿島建設は本システムを通じて「現場の工場化」を推進し、建設業界の人手不足と生産性向上の課題解決を目指している。



参考・画像元:鹿島建設株式会社プレスリリースより
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デジコン編集部

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