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デジコン編集部 2023.10.17

衛星通信サービスStarlinkとリアルハプティクスで「感触の伝わる遠隔操作」の技術を開発。建機の応用に期待。モーションリブ社

モーションリブ は、衛星通信サービスStarlinkと、同社のリアルハプティクス※による遠隔操作ソリューションを連携することで「感触の伝わる遠隔作業」を可能とする技術の開発に成功し、提供を開始したと発表した。

これまで、モーションリブ社は「協働ロボット用感触伝送遠隔操作ユニット」をはじめとした、リアルハプティクスによる遠隔操作ソリューションを提供してきた。

※慶應義塾大学で発明された、人の力加減や物の感触を正確に遠隔地に伝送できる制御技術。リアルハプティクスはモーションリブの登録商標

建機の遠隔操作でも活用が期待される


今回、同社は衛星通信サービスStarlinkを利用して、屋外やルーラルエリアといったインターネットが整備されていない環境下でも「感触の伝わる遠隔作業」を可能とする技術の開発に成功した。

Starlink通信環境の「屋外拠点」と光通信回線の「屋内拠点」間において各拠点の協働ロボット同士を遠隔操作し、土木作業や農作業を模した実証実験を行い、良好に作業ができることを確認したという。

従来は、遠隔地にリアルな感触を伝送するためには、5Gや高速インターネット通信網と言った整備されたインターネット網を必要としてきたが、今回開発された技術を用いることで、インターネット網の構築に課題を持つ環境においても繊細な感触を伝送し、操作者が移動することなく遠隔地のロボットを操作して様々な作業を行うことができる。

また、この技術は協働ロボットのみならず、建設機械、農業機械や産業用装置など様々な装置への応用が可能であり、土木・建設、建築または農業といった、現場でのインターネット網の構築が難しい業界での利用が期待される。




参考・画像元:モーションリブプレスリリース
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デジコン編集部

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