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デジコン編集部 2023.3.23

mign社、建設関連法規に特化した自然言語モデル提供開始。ChatGPTに活用される言語モデルで

株式会社mignChatGPTに活用される言語モデルに建設関連法規を学習させたモデル「chact(チャクト)」の提供を開始した。

建設業は国民や事業者等を守るための建設関連法規が数多く存在する。建設プロジェクトを進めるにあたり、建設関連法規の制限や解釈に関して行政や提携事業者とやりとりをすることは多く、多くの人員と時間が費やされている。

2023年に米OpenAI社が大規模言語モデルChatGPTのAPIを公開したことで、高精度な自然言語モデルの活用や開発が容易になった。

建設領域特化自然言語モデル「chact」は、ChatGPTに活用される言語モデル(GPT-3 davinchi)を用いて、主要な建設関連法規(国土開発、都市計画、建築・住宅関連の法律・政令・勅令・府省令・規則、計429法規の全条文、5016の見出しと対応する条項号約65万文字(他の法律を参照するのみの内容は除く))を学習させたモデルを開発。

これにより、従来の一般的な応答だけでなく、建設関連の質疑に特化した応答が可能となり、これらの質疑に関する人とのコミュニケーションコストを削減することが期待される。

ユースケース(建設工事の場合)


  1. 社内システムにchactを設置。
  2. 法規関連の疑問があった場合に、chactに質問を入力。
  3. chactが即時に応答し、必要な情報を取得。対話的に質問を連続して入力することでより詳細で正確な回答を得られる可能性がある。

対話結果の例


質問:東京都でのトンネル工事に関連する規制を教えてください。

学習前モデル(GPT3 davinchi)による回答:
1. 開発許可(1996年3月1日付の関東地域の空・海を航行する船舶に設置する非公式燃料タンクに関する調査研究,特に特定のモンテラを実施する) 開発許可概要 1.1. 本許可は,1996年3月1日付の関東地域を航行する船舶に設置する非公式燃料タンクに関する開発の調査研究を開始するために,1996年4月4日の平成8年秋の平日点頭までの期間,年間3回以内,全て関東地域に位置する満潮平均水深50m以上の海底に平行する計6枚の測線を中心に,年間平均2.5枚ずつ,同年間平均1.5枚ずつ,その水温・海水濃度・含水率など,1時間で16回の蒸散量 の関東地域内のエリアを測定する。

Chactによる回答(建設関連法規学習済み):
○ 第二十三条第一項の発注者が東京都内においてトンネル工事を行う場合、基本設計及び工事設計に関する規制は、東京都の都市計画法及び建築基準法等による。

○ この規定により第二十四条第一項の規定による許可が発注者に与えられないものとされている場合における同項の許可の審査に関する規制は、東京都の都市計画法、京浜新都市地区整備計画法及び道路法等による。

機能


主要な建設関連法規(国土開発、都市計画、建築・住宅関連の法律・政令・勅令・府省令・規則、計429法規の全条文)の情報を踏まえた回答を実現。





参考・画像:mign社プレスリリース
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デジコン編集部

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