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デジコン編集部 2022.11.29

NEC、現場映像から複数人の作業内容を認識するAI技術を開発。掘削、転圧、台車運搬などを同時確認

NECは、建設現場に設置したカメラ映像から、複数人の作業内容をリアルタイムに認識する技術を開発した。

建設現場のように多くの人が出入りし、状況が日々変化する環境下では、現場全体の状況把握や人員リソースの最適配置などが課題となっているが、その一方で、そのための現場の作業内容や作業時間の定量化は難しいとされていた。



今回、NECが開発した技術では、人物・物体の視覚的特徴に加え、作業内容を認識するうえで重要となる「人物の姿勢」、使用道具や重機などの「物体種別」、人物・物体の「位置情報」、人物の周辺環境の「視覚的特徴」など、多様な特徴の関係性を統合的に解析。

「掘削」「転圧」「整地」「コンクリートならし」「コンクリート流し込み」「台車運搬」「鉄筋組み」といった現場作業を同時並行で認識することが可能になる。

また、深層学習で適応的に重み付けして解析することで、人の重なりなどで、一部の特徴が検知されない場合でも他の特徴で補完できる。そのため、大人数が密集していても、位置情報を重視して、人物と物体の間の関係性を正確に捉える。NECは今後、技術検証を重ね、2023年度の実用化を目指す。



参考・画像:NECプレスリリース
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デジコン編集部

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