建設現場版ルンバ！？長谷工が「自動清掃ロボ」開発。クギ、粉じん、木片などの廃棄物を安全に清掃

長谷工コーポレーションは、マンション建設現場向けの自動清掃ロボット「HRXスイーパーS HIPPO（以下、HIPPO）」を開発。試作機の運用開始を発表した。

多くの建設現場では、4週8休や残業時間の規制といった労働環境を改善するために業務の効率化が求められている他、現場の清掃業務は安全安心を確保するために欠かせない業務だが、毎日の作業時間を圧迫するため自動化が求められていた。

長谷工コーポレーションは、現場で排出されるコンクート片やクギ、粉じん、木片といった廃棄物を安全に補修可能なロボットを開発。

HIPPOは、人手で持ち運びが容易で、誰でも簡単に扱える。例えば、約70平方メートルの住戸であれば1時間で全体の約90％を掃除できる。

持ち運びが可能な「HRXスイーパーS HIPPO」（左）と現場清掃している様子（右） 出典：長谷工コーポレーションプレスリリース

また落下回避機能や自動停止機能を搭載しており、安全に自動清掃が行えるのはもちろん、小型かつ軽量で、設置された取手によりスーツケースのように運べるのもポイントだ。


さらに、土のう袋を使用可能なため、専用のごみパックが不要で、ブラシで掃き取る方式を導入しているため、さまざまな形状の廃棄物の清掃が可能となる

加えて、事前の地図作成が必要なく、現場でスイッチを押すだけで操れ、桟木材を置くことで、清掃エリアの指定が行える。また、スマートフォンを用いて清掃状況の遠隔監視に対応し、エラー発生時にスマホにアラートが送られる。