ニュース
デジコン編集部 2022.6.20

NEXCO中日本、舗装を開削せずに深層部を補修。技術開発に着手

NEXCO中日本、コンクリートコーリング、東亜道路工業は、舗装を開削せずに、路面から深層部の脆弱化部分を補修する技術の開発を開始した。

高速道路の舗装は、一般的に「表層」「基層」「上層路盤」「下層路盤」の4層で構成されている。従来の舗装の損傷は、主に表層・基層で発生し、損傷部分の舗装を打ち替えることで補修をおこなっていた(図-1)。

(図-1 これまでの舗装の損傷メカニズム)

しかし近年、舗装の深層部(上層路盤・下層路盤)の損傷が増加傾向にあり、この傾向は今後も続くと見込まれている(図-2)。

(図-2 層路盤の補修延長の推移(NEXCO中日本 管内))

これは交通荷重、舗装の支持力低下、水の浸入など複合した要因により、路盤に疲労ひび割れが発生し、そこに水が浸入することで路盤の土砂化や永久変形が発生するといったメカニズムであることが、(株)高速道路総合技術研究所の調査・分析で判明してきている(図-3)。


(図-3 深層部における損傷メカニズム/ 写真 深層部の滞水・泥土化に水が浸透している事例)

この土砂化や永久変形の発生で脆弱化した深層部を含めて舗装を補修するには、上層部(表層・基層)を含めて打ち替える必要があるため、工事に要する車線規制時間が長く、高コストになるといった課題があった。

そこでNEXCO中日本は、この課題を解決するために、舗装を開削することなく路面から脆弱化した箇所を補修する技術を開発する必要があると考え、コンクリートコーリング社と東亜道路工業社と共同で開発に着手することに。

今回、開発する技術は、路面から注入用の機具を脆弱化した深層部まで差込み、セメント系やアスファルト系の材料を注入することで、予防保全として舗装の損傷範囲が拡大する前に補修するものだ。

本技術の開発に成功した場合、脆弱化した深層部のみを補修対象とすることが可能となるため、補修に伴う車線規制時間とコストの削減が期待される。当面は部分的な損傷への補修を適用対象として、2023年度末までの開発完了を目指していくという。


NEXCO中日本

画像:NEXCO中日本プレスリリース


印刷ページを表示
WRITTEN by

デジコン編集部

建設土木のICT化の情報を日々キャッチして、わかりやすく伝えていきます。

建設土木の未来を
ICTで変えるメディア

会員登録

会員登録していただくと、最新記事を受け取れたり、その他会員限定コンテンツの閲覧が可能です。是非ご登録ください。