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デジコン編集部 2025.8.5

KENCOPA、建設業界特化AIエージェント開発でシードラウンド2億円の資金調達を実施。チャット指示で書類即時作成、ゼネコンでの導入実績も

建設業界に特化したAIエージェント開発に取り組むKENCOPAは、シードラウンドにて2億円の資金調達を実施したと発表した。



Angel BridgeやArchetype Venturesなどの投資家から出資を受け、建設現場の省人化ソリューション開発を加速する。

チャット指示で外部ツール自動操作、現場情報集約により迅速な意思決定をサポート


KENCOPAは2024年3月に創業した建設業界変革に挑むスタートアップ企業である。

「世界最高品質の日本インフラ再興の一助に」という経営理念のもと、徹底した現場主義を貫き、建築・土木分野の省人化ソリューションの開発に取り組んでいる。

深刻化する人手不足や属人化といった業界の課題に対し、現場の実態に根ざした視点でテクノロジーを活用し、持続可能な建設現場の実現を目指している。

同社が開発する「Kencopa建設AIエージェント」は、現場単位で散在する情報を集約し、AIが業務支援を行うサービスである。

担当者はチャットで指示を送るだけで、外部ツールを自動操作して書類を即時に作成することが可能となっている。

さらに未経験の施工方法や専門知識についてもAIに相談でき、迅速で確実な意思決定をサポートする機能を備えている。

既に一部のゼネコンおよび地場建設会社に導入されており、ユーザーから高い評価を得ている状況である。

Angel Bridge河西氏は、徹底した現場主義で業界課題を深く理解し、迅速にプロダクトへ落とし込む姿勢がチームに浸透していると評価している。

アーリーフェーズながら初期的なプロダクトは既に顧客から高い評価を受けており、ロジカルでやり切り力の高い経営陣への期待を示している。

Archetype Ventures向川氏は、建設業界のDX要請が大きく高まる中で、記録・一元管理を超えて省人化・無人化により業界のオペレーティングシステムそのものを再定義する可能性を秘めていると期待を表明している。

同社は今回の資金調達により、足元AIエージェントの開発・提供に注力しつつ、将来的には施工管理の自動化・自律化、および熟練技術の海外輸出を目指している。

現在はCxO候補メンバーやテックリード数名を絶賛募集中で、創業メンバーと一緒に未来を創るチームメンバーを求めている。

同社は大阪産業局主催関西スタートアップインキュベーションプログラム「起動」第3期や総務省主催研究開発支援プログラム「ICTスタートアップリーグ2025」などの受賞・採択実績も持っている。








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