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デジコン編集部 2021.7.14

清水建設、ICT施工における新たなGNSS測位システムを開発

清水建設株式会社は、土木工事におけるICT施工の推進に向け、建設機械の位置情報や法面等の地盤変位を、高精度でリアルタイムに検出できる新たなGNSS(Global Navigation Satellite System:全地球測位衛星システム)測位システムを開発したと発表した。

開発にあたっては、東京海洋大学・久保信明教授の指導を得て、RTKLIB※ソフトウェアをベースに新たなアルゴリズムを構築。(※高須知二氏(東京海洋大学産学連携研究員)が開発したGNSS測位を行うためのオープンソースプログラム)

大規模な土木現場では、GNSSを活用した高精度な測位システムが活用されているが、こうした測位システムは、同一種の測位衛星4~5ペア以上からの測位衛星信号を受信する必要がある。

上空視界が限られると、十分な衛星数が確保できないケースがあり、さらに、反射信号や衛星配置などによる誤差を嫌うことから、オープンスカイでの適用に限られていた。

新たなGNSS測位システムは、市販のアンテナ、受信機、解析装置、RTK方式の新たなアルゴリズムから構成されている。

特長は、仰角45度程度までの空間に障害物がある環境下でも測位に必要な衛星数を確保し高精度測位を継続できること。上記を可能にしたのは、国内外の測位衛星が発信する異なる周波数の測位衛星信号を同一の衛星信号と見なして処理するアルゴリズムを確立したことによるという。

この結果、ある時点で捕捉(交信)していた測位衛星が見えなくなっても次に現れる衛星を、機種を問わず、瞬時に解析に取り込むことで継続測位できるように。

このアルゴリズムをカスタマイズすることで、急峻な山肌を背負うような土木現場でも建設機械のリアルタイムの位置情報の取得や法面等の動態観測などを行うことが可能になる。本システムを用いた実証実験では、オープンスカイ環境下における従来のGNSS測位システムとほぼ同等の測位精度が得られることを確認済み。

清水建設は今後、新たなGNSS測位システムを商品化することで建設現場に広く展開し、ICT施工の普及に寄与していく考えだ。


※画像はイメージです。

参考:https://www.shimz.co.jp/company/about/news-release/2021/2021014.html




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デジコン編集部

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