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デジコン編集部 2024.7.30

工事現場の仮設エレベーター、上下位置を高精度に把握。NEC通信システムなどが開発

3D測位サービスを提供するMetComとNEC通信システムは、鹿島建設グループのOne Teamと共同で、工事現場の仮設エレベーター(仮設EV)の位置把握に関する実証を行った。


MetComの3D測位サービス「MBS」の垂直測位サービス「Pinnacle」と、NEC通信システムのリアルタイム位置推定アルゴリズムを組み合わせ、仮設EVに小型測位端末を後付けすることで、高精度に仮設EVの上下位置を特定できることを確認した。

新技術は、建設現場でのリアルタイム位置測位や仮設EVの上下位置把握に広く展開される予定だ。さらに、仮設EVの積載能力や運搬する人員、資機材の量を把握・追跡する技術と組み合わせることで、揚重計画の精緻化と最適化を支援し、建設現場の生産性向上を目指す。
<エレベータ稼働状況(高さ測位)>

実証実験では、加速度センサーを用いてエレベーターの稼働状況を把握し、リアルタイムで測位する「MBSトラッカー」を仮設EVに設置した。

MBSトラッカーは、仮設EVの位置が変化するたびに測位データを取得・分析し、稼働状況を詳細に把握できることが分かった。通信方法には、LTEモバイルルーターを使用した。

また、従来のビーコン方式と比較して、MBSトラッカー方式はより正確に短時間の停止階を把握でき、約20%多く仮設EVの停止を検知できた。

データ分析では、95~97%の精度で階数推定結果が一致し、不一致データは全て1階の差異だった。仮設EVの揚重荷役作業時に床面以外の高さで手動停止させた場合、従来のビーコンと階数判定のしきい値の違いが原因と考えられる。



参考・画像元:NEC通信システムプレスリリース
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デジコン編集部

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