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デジコン編集部 2023.6.9

3DCAD・BIM/CIMファイル の「見える化」ソリューション「mixpace」に「埋設表現機能」が搭載!【iPad版】

ホロラボとSB C&Sが共同開発・販売を手掛ける3D CADBIMCIMファイルのAR/MR 見える化ソリューション「mixpace」のiPad版アプリに、地下埋設されている部分をAR表示する「埋設表現機能」が新たに実装され、さらに、現実空間とAR表示したCGの前後関係の認識に適した「オクルージョン機能」のβ版も新たに提供された。

現実の風景にCGを重ねて表示するAR表示では、その特性により、表示する3Dモデルが地下に埋設される場合や、3Dモデルよりも手前に遮蔽物がある場合に、現実の位置と合っていないように見える、実際よりも小さく見える、自身の移動に合わせて3Dモデルが追従してくるように見えるなどの課題があった。

今回追加された「埋設表現機能」と「オクルージョン機能」を活用することで、これらの課題を解決し、埋設物や遮蔽物の多い建設現場などでもより現実感のある BIM/CIM モデル のAR表示が可能となる。

また、今回のアップデートに伴い、iPad版アプリ全体のユーザーインターフェースも刷新。AR表示領域を広げ、端末から手を放さずに操作しやすいよう、メニューやボタンの配置などを変更している。

※ 「埋設表現機能」「オクルージョン機能(β版)」はiPad版「mixpace」アプリVer.4.0.0でのみ利用可能。HoloLens 2版アプリには未対応。また、「オクルージョン機能(β版)」はLiDARセンサー搭載型iPadのみ利用可能。


埋設表現機能について


現実空間にAR表示で仮想の穴を空け、その穴の中に3Dモデルの埋設部を配置することができる機能。

この機能により、埋設部が地下にあることを認識しやすくなり、図面だけではイメージしづらかった埋設物がどのように設置されるかを把握しやすくなる。

複雑に交差する地下下水路の切り替え工事などでは、事前にCIMモデルの取り合いを確認できるようになり、関係者間の合意形成や工事計画の検討にかかる時間の短縮が期待できる。


オクルージョン機能について


AR表示した3Dモデルと現実空間にある物体が重なったとき、その前後関係をLiDARセンサーによって判断し、現実の物体の陰になる部分の3Dモデルを隠すことができる機能。

この機能により、壁を貫通する配管などの3Dモデルを表示した場合、壁面をLiDARセンサーで認識することで3Dモデルが壁面で遮断され、部屋の内部側のみを確認することが可能に (オクルージョンの効果が得られるのは観測者から約5m先の範囲まで)。







参考・画像元:ホロラボプレスリリース
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デジコン編集部

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