行政・政策
デジコン編集部 2022.10.12

近畿地整、大型ドローンで盛土材運搬。仮桟橋の費用約1億円を削減

国土交通省 近畿地方整備局 大戸川ダム工事事務所とアクト(滋賀県)は、大型ドローン
ドローン
(どろーん)
無人航空機のこと。建設現場でも測量などに活用されており、短時間で高精度な空撮ができ、3次元データを取得できる。
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を活用して軽量盛土材の運搬を実施した。

県道の土台となる発泡スチロールをドローンが運搬。急峻な斜面での作業の安全性向上と工程短縮を目的に実施しており、同局管内で初めての試みとなる。


現場はアクトが施工する「大戸川ダム付替県道新3号橋・新8号橋間道路改良その他工事」で、施工範囲は120mで、新7号橋と新8号橋の間でドローンを活用。



今回のドローンは、アクトの協力会社が製造した「TK40」だ。プロペラを含む全長は2710mm、全高は903mm、重さは115.5㎏。最大60kg、風速5m以内でれば飛行による運搬が可能だ。


運搬する軽量盛土材は山岳での工事では一般的に使用される発泡スチロールで、従来はクレーンと人力で運んでいた。しかし、盛土材を階段状に積み上げる際、人力では運搬に時間がかかるため、クレーンの稼働範囲30mを超える部分での運搬にドローンが使われることになった。


実際の運搬では、離陸側と荷下ろし側の2ヶ所にオペレーターがおり、運搬途中に操縦を切り替える。約2分で1回の運搬を終えることができ、人力よりも約2倍のスピードで作業が可能だ。加えて、ドローンの活用により、クレーンの設置に必要な仮桟橋が不要となったため、約1億円の仮桟橋の費用が削減できたという。


付替県道事業では大戸川ダムの完成後、現道は洪水時に水没するため高所に付け替えている。同局は2022年度内の完成を目指している。



画像・参考:近畿地方整備局プレスリリース
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デジコン編集部

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