行政・政策
デジコン編集部 2026.7.28

浮体式洋上風力の海上施工技術に7件を新規採択。国交省港湾局が「令和8年度技術開発制度」を公表

CONTENTS
  1. 海上作業基地・国産リングリフトクレーン・パルスパワー破砕など多様な技術7件が採択
  2. 気象海象予報・繊維ロープ係留・高性能アンカリング・港湾利用調整の4件も新規採択
国土交通省港湾局海洋・環境課は、「令和8年度 浮体式洋上風力発電の最適な海上施工方法の確立に向けた技術開発制度」において、有識者による審査等を経て7件の技術開発案件を新規採択した。

港湾局は浮体式洋上風力発電の導入促進に向けて最適な海上施工方法の確立に資する技術開発を推進するため、令和8年4月7日から令和8年5月15日まで技術開発案件の公募を実施していた。

採択案件については国の委託研究開発として集中的に研究開発を推進する。

海上作業基地・国産リングリフトクレーン・パルスパワー破砕など多様な技術7件が採択


新規採択された7件は、動揺解析や施工判断システムから革新的な岩盤掘削技術まで多岐にわたる。

  • 「海上作業基地を活用した施工方法に関する技術開発」(浮体式洋上風力建設システム技術研究組合、令和8〜10年度):動揺解析・水理模型実験等による施工法検証および施工判断システム開発を実施する。
  • 「基地港湾利用に適した国産リングリフトクレーン生産システム確立に向けた技術開発」(タダノインフラソリューションズ、令和8〜9年度):高張力パイプ鋼の国産クレーンジブ部への採用に向けたモックアップ実証・設計製造技術確立を目指す。
  • 「パルスパワー衝撃破砕技術を用いた浮体式洋上風車の海洋底岩盤掘削」(戸田建設・国立大学法人熊本大学、令和8〜10年度):水深の影響を受けない完全非火薬破砕工法を確立する。
 

気象海象予報・繊維ロープ係留・高性能アンカリング・港湾利用調整の4件も新規採択



  • 「浮体式洋上風力発電海上施工のための高精度気象・海象予報に基づく作業可否予測システム開発」(気象工学研究所・環境GIS研究所、令和8〜10年度):実時間の高精度気象・海象・動揺予測に基づく予報変化発報機能を有するシステムを構築する。

  • 「浮体式洋上風力発電における繊維ロープを用いた省力化係留施工技術の開発」(吉田組・東京製綱繊維ロープ、令和8〜10年度):合成繊維ロープとチェーンとのハイブリッド係留の施工方法の確立と繊維ロープ海底仮置き時の品質影響評価を実施する。

  • 「洋上施工を革新する経済的・高性能アンカリング技術の開発」(五洋建設・東京海洋大学・海上港湾航空技術研究所、令和8〜10年度):高把駐性・高耐震性を備えた経済的な新アンカーの設計法および施工法を確立する。

  • 「洋上風力発電における基地港湾利用調整システム構築に関する技術開発」(海上港湾航空技術研究所・東京海洋大学、令和8〜10年度):不確実性下で基地港湾利用を動的に評価し施工計画と港湾リソース配分を最適化するシステムを構築する。




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