行政・政策
デジコン編集部 2025.10.2

国交省ら産学官チームがopenBIM Awards 2025で日本初の部門最優秀賞受賞。BIM/CIM積算システムが国際評価

国土交通省他で構成された産学官のチームが、BIM/CIMを活用した積算の効率化・省人化の取組により、BIM活用に関する国際組織が主催する国際賞「openBIM Awards 2025」のインフラ設計部門で、日本初の部門最優秀賞を受賞したと発表した。

設計から数量算出まで半自動的にデータ連携を実現


受賞したのは、国土交通省、国土技術政策総合研究所、日本建設情報総合センター、buildingSMART Japan、ONESTRUCTION、東京都市大学の連名による産学官チームである。

buildingSMART Internationalが主催するbuildingSMART Internationalサミットが9月22日から24日に開催され、その中でopenBIM Awards 2025のインフラ設計部門において、日本初の部門最優秀賞を受賞した。

本受賞は、「openBIMを用いた設計から数量算出までの自動データ連携システムの開発」に対するものである。

ソフトウェアで作成した3次元モデルの情報を、国際標準等に基づく一般公開されたプログラムの仕様に準拠したシステム間連携により、土木事業の積算システムに取り込む情報に半自動的に変換可能とした点と、その応用性の高さが国際的な評価を受けた。



生産年齢人口の減少が見込まれる中、建設事業の省人化を図るため、国土交通省は今後も、BIM/CIMの活用によるデータ連携の効率化を進めていくとしている。

openBIMとは、建設分野におけるデジタルデータの標準化と相互運用性を推進する取り組みで、異なるソフトウェア間でのデータ交換を可能にする国際的な枠組みである。

今回の受賞は、日本の建設業界におけるデジタル化の取り組みが国際的に認められたことを示すものとなった。




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デジコン編集部

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