国交省。「第9回インフラメンテナンス大賞」の募集を開始。老朽化対策の優れた取組や技術開発を表彰

国土交通省は総務省や文部科学省、厚生労働省など7省庁と共同で「第9回インフラメンテナンス大賞」の募集を開始した。応募期間は令和7年5月14日から7月16日までとなっている。

道路や鉄道、上下水道など社会資本の維持管理における3部門で優れた取組を評価

インフラメンテナンス大賞は、日本国内の社会資本のメンテナンスに係る優れた取組や技術開発を表彰する制度である。

この表彰制度を通じて模範的な事例を広く紹介することで、インフラメンテナンスに関わる事業者や団体、研究者等の取組を促進する狙いがある。

同時にメンテナンス産業の活性化と、インフラメンテナンス理念の普及を図ることも目的としている。

表彰対象は「メンテナンス実施現場における工夫部門」「メンテナンスを支える活動部門」「技術開発部門」の3つの分野で構成されている。

「メンテナンス実施現場における工夫部門」では、施設管理者が管理するインフラについて、施設管理者自らまたは委託等を受けた企業や団体が行うメンテナンス活動における工夫が対象となる。

「メンテナンスを支える活動部門」では、市民活動や人材育成などインフラ機能の維持に貢献するための活動が評価される。

「技術開発部門」では、調査・計測手法や計画・設計手法、施工技術などインフラメンテナンスを効果的・効率的に改善する研究・技術開発が対象である。

応募条件として、取組や技術開発を行った者自らが応募する必要があり、活動グループの場合は7名以内で構成することが求められている。

審査は有識者で構成される選考委員会が行い、「着眼点」「取組姿勢」「効果」「外部効果」の4つの評価項目に基づいて総合的に審査される。

表彰は内閣総理大臣賞、各省大臣賞、特別賞、優秀賞が設けられており、全部で40件程度が選出される予定である。