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デジコン編集部 2026.10.9

待機時間を遠隔操作トレーニングに。コベルコ建機、「K-DIVE」を活用した建設機械教育プログラムの実証を全国初実施

CONTENTS
  1. 人手不足と技能継承が課題。講習の「待機時間」の活用も
  2. シミュレータは全員が有効と評価、遠隔操作も86%が価値を実感
  3. 設備の制約を越えた教育環境へ。活用領域の拡大を目指す
コベルコ建機は、子会社のコベルコ教習所の市川教習センター(千葉県市川市)において、重機の遠隔操作システム「K-DIVE」を活用した新たな教育プログラムの実証トライアルを実施した。

実機による技能講習に加え、待機時間を活用したシミュレータ体験や、全国初となる遠隔操作トレーニングを取り入れた「DX×トレーニング」を実施し、受講者満足度の向上や操作習熟の促進効果を検証した。

なお「全国初」は、車両系建設機械の運転技能講習において遠隔操作トレーニングを実施した取り組みとして、同社が2026年6月時点で調べたものだ。

人手不足と技能継承が課題。講習の「待機時間」の活用も


建設業界では、人手不足や技能継承が課題となるなか、効率的かつ柔軟な人材育成手法の確立が求められている。

とりわけ教習所では、実技講習の運営上、受講者が待機する時間も発生するため、その有効活用や学習機会の拡張が課題となっていた。

こうした背景を踏まえ、同社は「K-DIVE」およびシミュレータを活用し、講習時間全体をより有効に活用できる新たな教育プログラムを検証した。

本トライアルは、千葉労働局において「K-DIVE」搭載機が技能講習用設備として登録されたことを受けて実施したものだ。

実施期間は2026年8月4日から6日で、遠隔操作を取り入れた講習には車両系建設機械(解体用)の受講者が、シミュレータを活用した講習には整地・運搬・積込み用および掘削用の受講者が参加した。

シミュレータは全員が有効と評価、遠隔操作も86%が価値を実感


検証では、遠隔操作トレーニングの実用性や、シミュレータとの組み合わせによる教育効果、受講者の満足度、待機時間活用による運営面での有効性などを確認した。


その結果、シミュレータを活用したトレーニングについては、講習参加者全員から、建設機械操作の理解促進や習熟支援に有効との評価を得た。

また、資格取得向けの講習とは別に、自主練習や講師による有料指導サービスについても、参加者の約78%が利用意向を示し、訓練機会の拡張や教育プログラムの高度化へのニーズが確認された。

「K-DIVE」を活用した遠隔操作トレーニングについては、参加者の約86%が価値を感じると回答した。

遠隔操作技術の将来性や、体験機会の希少性を評価する声も多く寄せられたという。

設備の制約を越えた教育環境へ。活用領域の拡大を目指す


同社は「K-DIVE」を、単なる遠隔施工技術ではなく、建設現場の課題解決に貢献するソリューションと位置づけている。

今回のトライアルでは、待機時間の有効活用による教育効果の向上に加え、「K-DIVE」の遠隔切替え機能を活用した新たな教育プログラムの可能性を確認した。

将来的には、国内外を問わず最適な場所に配置された建設機械や、多様な機種・仕様の建設機械を遠隔で活用することで、教習所における設備面の制約を低減し、受講者ニーズに応じた柔軟かつ高度なトレーニング環境の実現を目指す。





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