スウィフト・エックスアイ、NASA共同開発の高高度無人機が高度17kmで24時間超の滞空に成功

スウィフト・エックスアイの親会社Swift Engineeringは、NASA エイムズ研究センターとの共同プロジェクトSULE（Swift Ultra-Long-Endurance）において、高度約17kmでの24時間超滞空に成功したと発表した。

成層圏での長期滞空を目指し、2025年に48時間・7日間飛行を計画

本プロジェクトは、NASAから2年間の継続研究予算を獲得して実施されている。

今回の飛行は2024年9月29日から30日にかけて行われ、平均海面高度55,904フィート（約17km）での滞空を実現した。


これは前回の記録である高度25,000フィートを2倍以上更新する成果となる。

SULEは全長22メートルの飛行翼に太陽光パネルを搭載し、機体重量82kg、ペイロード6.8kgの性能を有している。

高度約21kmの成層圏での長期自律飛行を目指し、商業利用、環境モニタリング、通信、防衛など幅広い用途での活用が期待されている。

同機はすでに2つの技術特許を取得し、NASAの耐空証明書とFAAの商業空域飛行許可証も取得済みである。

Swift Engineering Inc.およびSwift Xi代表取締役会長・CEOの松下弘幸氏は、「成層圏における高高度長期滞空型無人航空機は人類の発展に不可欠な技術」と今後の展開に意欲を示した。