東鉄工業、33年ぶりの新ユニフォーム導入 。3D活用で機能性向上、建設業界のイメージアップへ

鉄道関連工事を担う大手の東鉄工業株式会社が、33年ぶりとなる新ユニフォームを2024年10月1日から導入する。

株式会社オンワードコーポレートデザインが製作を手掛けたこの新ユニフォームは、最新の3D技術を活用した機能性向上と、スタイリッシュなデザインが特徴となっている。

新ユニフォームの開発背景には、2024年4月から建設業界にも適用される労働時間規制への対応がある。いわゆる「2024年問題」に直面する業界全体のイメージアップを図るとともに、従業員のエンゲージメント向上を目指す狙いがある。

最大の特徴は、3D技術を活用して開発された自社パターンのパンツだ。バーチャル空間での着圧シミュレーションにより、従来品と比較して動きやすさやしゃがみやすさが大幅に向上している。特に膝や股にかかるストレスが軽減され、作業効率の向上が期待される。


素材面でも大きな進化が見られる。冬用ブルゾンとパンツは現行比1.5倍のストレッチ性を実現し、シャツ類は伸長率4倍、通気性5倍以上を達成した。夏用パンツも伸長率3倍、通気性1.5倍と、快適性が大幅に向上している。



デザイン面では、東鉄工業のコーポレートカラーである「シンシアグリーン」を際立たせつつ、誠実さや落ち着きを連想させるダークグリーンをメインカラーに採用。スタイリッシュな印象を与える配色で、建設業界のイメージ刷新を図っている。

さらに、ポケットの数や大きさを改善し、収納力も向上させた。これにより、作業効率の向上と同時に、従業員の利便性も高めている。

東鉄工業の前川忠生社長は、「新ユニフォームの導入により、従業員の士気向上と作業環境の改善を図りたい。同時に、建設業界全体のイメージアップにもつながることを期待している」とコメントしている。