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デジコン編集部 2026.10.20

和歌山から広島の重機を、広島から和歌山の重機を動かす。EARTHBRAINら、企業・地域を越えた相互遠隔施工を実施

CONTENTS
  1. 自社・自地域だけで抱える人材と設備を、必要な場所で補い合う
  2. 和歌山・広島の2現場を接続。熟練技能を離れた地域でも活用
    1. 企業・地域を越えた相互遠隔施工
    2. 建設機械・設備・オペレーターの技能の相互活用
    3. 場所にとらわれない施工への参加
  3. 平常時の人材活用に加え、災害時の広域支援へ
EARTHBRAINは、木下建設(和歌山県有田市)および鴻治組(広島県広島市)の協力のもと、建設機械向け遠隔操作システム「Smart Construction Teleoperation」を活用し、企業・地域の垣根を越えた相互遠隔施工を実施した。

木下建設のオペレーターが和歌山県有田市の本社から、広島県福山市にある鴻治組の施工現場の油圧ショベルを、鴻治組のオペレーターが広島県福山市の施工現場から、和歌山県橋本市にある木下建設の施工現場の油圧ショベルを、それぞれ遠隔操作した。


両社が保有する建設機械や遠隔操作設備、オペレーターの技能を企業・地域を越えて相互に活用することで、担い手不足への対応や生産性向上に加え、災害などの非常時にも地域を越えて支援し合える体制の構築を目指す。

自社・自地域だけで抱える人材と設備を、必要な場所で補い合う


建設業では、担い手不足や就業者の高齢化が進み、限られた人材で生産性を高めていくことが求められている。

国土交通省の「i-Construction 2.0」では、2040年度までに建設現場の省人化3割(生産性1.5倍)を目指しており、その実現に向けた取り組みの一つとして、建設機械の遠隔化・自動化が位置づけられている。

こうしたなか、建設会社や地域ごとに保有する人材や建設機械、設備を、それぞれの企業・地域の中だけで活用するのではなく、必要に応じて相互に活用していくことも重要になる。

遠隔操作技術によって企業や地域を越えて施工能力をつなげば、必要な場所で人材や設備を補い合い、限られたリソースをより有効に活用できる。

これにより、人材や設備が不足する現場でも必要な施工能力を確保し、工事をより効率的かつ安定的に進められると期待される。

EARTHBRAINは、こうした「新たな建設生産モデル」の実現可能性を検証するため、両社の協力のもと今回の相互遠隔施工を実施した。

和歌山・広島の2現場を接続。熟練技能を離れた地域でも活用


今回の取り組みの対象となったのは、鴻治組の「令和7年度福山道路山北第4改良工事」と、木下建設の「R7 紀の川九度山地区上流掘削工事」だ。ポイントは大きく3つ。


企業・地域を越えた相互遠隔施工


両社のオペレーターがそれぞれ相手企業の施工現場にある建設機械を遠隔操作し、和歌山県と広島県をつないだ。

建設機械・設備・オペレーターの技能の相互活用


各社が保有する建設機械や遠隔操作設備、オペレーターの技能を企業・地域を越えて相互に活用し、必要な場所で施工能力を補い合う体制を検証した。

場所にとらわれない施工への参加


オペレーターが現場へ移動することなく遠隔地から施工に参加することで、熟練オペレーターの技能を離れた地域でも活かすなど、人材をより柔軟に活用できる可能性を示した。

平常時の人材活用に加え、災害時の広域支援へ


本取り組みを通じて、遠隔地にある建設機械を企業間で相互に操作できることを確認した。

EARTHBRAINは今回得られた知見をもとに、通信環境や安全管理、企業間の運用ルールなどの課題を検証し、より多くの企業・現場で活用できる仕組みへと発展させる考えだ。

平常時の人材・設備の有効活用に加え、災害などの非常時にも地域を越えて施工能力を補い合える環境の構築を目指すとしている。




WRITTEN by

デジコン編集部

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