国交省が2020年度からスタートさせた「Project PLATEAU(プラトー)」では、スマートシティをはじめとするまちづくりのDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めるため、現実の都市をサイバー空間に再現する3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化を進めている。
そしてこのほど全国56都市の都市モデルのオープンデータ化を完了したことを発表した。官民の多様な領域でデータが活用されることで、オープンイノベーションを創出。まちづくり、防災、カーボンニュートラルなどの社会課題の解決に貢献していく。
データは、一般社団法人社会基盤情報流通推進協議会が運用する「G空間情報センター」においてダウンロード可能だ。
PLATEAUのオープンデータには政府標準利用規約、CC BY 4.0等のオープンライセンスが採用されており、クレジット表記を行うことにより、データの複製、再配布、加工、商用利用等が可能。また、PLATEAUウェブサイト上ではデータ仕様を標準仕様書等のドキュメントとして公開している。
3D都市モデル構築対象都市一覧
3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化のエコシステムを構築し、スマートシティの社会実装をはじめとするまちづくりのDXを推進するため、効率的なデータ整備手法の確立、データ仕様の拡張、社会的要請の高いテーマや先進技術を取り込んだユースケースの開発等に取組むとともに、地方公共団体による3D都市モデルの整備を支援していく。
◎ データ仕様の拡張
2020年度に作成した「3D都市モデル標準製品仕様書」を更に拡張するため、建物や道路の詳細モデルの仕様策定のためのデータ作成実証を実施中。さらに、効率的なデータ整備・更新の手法開発、測量手法のマニュアル策定等に取組む。
◎ リーディングケースとなるユースケースの開発
「太陽光発電ポテンシャル推計・反射光公害シミュレーション」では、建物の屋根面積、傾き、隣接建物による日陰発生など、3D都市モデルの豊富なデータを活かした都市スケールの太陽光発電ポテンシャル推計等のシミュレータを開発中。その他「モビリティ」や「まちづくり」などスマートシティの社会実装に貢献するユースケース開発に取組む。
2021年3月から公開を開始したPLATEAUのオープンデータを活用し、多様な領域で新たなサービスやプロダクトが生まれている。以下ではその一例を紹介する。
◎PLATEAUを活用した電波伝搬解析
ローカル5G申請に必要な電波環境の解析等にPLATEAUのデータを活用。都市空間における建物影響を加味したより精度の高い電波伝搬シミュレーションを簡単に実現。
◎東京都デジタルツイン実現プロジェクト
東京都デジタルツイン3Dビューアの都市モデルデータにPLATEAUのデータを活用。河川監視カメラのライブ映像、都営バスのリアルタイムデータや、都庁内各局の様々なオープンデータ等と重ね合わせて可視化。
◎ PLATEAUを活用したGIS解析
ESRIジャパン社はGIS解析ソフト「ArcGIS」によりPLATEAUのデータを活用できるエクステンションを開発。ArcGISによるビジュアライズ、3D浸水深ハザードマップの作成、風況や災害、日照等の各種シミュレータ利用による都市スケールでの3Dデータ解析及び可視化を実現。
◎ デジタルツイン・プラットフォームの構築
Symmetry Dimensions社が開発したデジタルツイン・プラットフォーム「SYMMETRY DIGITAL TWIN CLOUD」は、様々なデータと解析エンジンを組み合わせたソリューションを提供。PLATEAUのデータを活用した風環境・耐風設計解析や人流シミュレーションが可能に。
デジコンでは「Project PLATEAU」についての入門記事も掲載している。「プラトーってそもそも何!?」という方はぜひ、こちらの記事も合わせてご覧いただきたい。
そしてこのほど全国56都市の都市モデルのオープンデータ化を完了したことを発表した。官民の多様な領域でデータが活用されることで、オープンイノベーションを創出。まちづくり、防災、カーボンニュートラルなどの社会課題の解決に貢献していく。
データは、一般社団法人社会基盤情報流通推進協議会が運用する「G空間情報センター」においてダウンロード可能だ。
G空間情報センター: https://www.geospatial.jp/ckan/dataset/plateau
56都市属性リスト: https://gic-plateau.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/2020/attributedata.pdf
56都市属性リスト: https://gic-plateau.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/2020/attributedata.pdf
PLATEAUのオープンデータには政府標準利用規約、CC BY 4.0等のオープンライセンスが採用されており、クレジット表記を行うことにより、データの複製、再配布、加工、商用利用等が可能。また、PLATEAUウェブサイト上ではデータ仕様を標準仕様書等のドキュメントとして公開している。
<ライセンス>
PLATEAUサイトポリシー: https://www.mlit.go.jp/plateau/site-policy/
<各種ドキュメント>
PLATEAU Libraries: https://www.mlit.go.jp/plateau/libraries/
PLATEAUサイトポリシー: https://www.mlit.go.jp/plateau/site-policy/
<各種ドキュメント>
PLATEAU Libraries: https://www.mlit.go.jp/plateau/libraries/
3D都市モデル構築対象都市一覧
プラトーの今後の展開
3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化のエコシステムを構築し、スマートシティの社会実装をはじめとするまちづくりのDXを推進するため、効率的なデータ整備手法の確立、データ仕様の拡張、社会的要請の高いテーマや先進技術を取り込んだユースケースの開発等に取組むとともに、地方公共団体による3D都市モデルの整備を支援していく。
2021年度の取組み例
◎ データ仕様の拡張
2020年度に作成した「3D都市モデル標準製品仕様書」を更に拡張するため、建物や道路の詳細モデルの仕様策定のためのデータ作成実証を実施中。さらに、効率的なデータ整備・更新の手法開発、測量手法のマニュアル策定等に取組む。
◎ リーディングケースとなるユースケースの開発
「太陽光発電ポテンシャル推計・反射光公害シミュレーション」では、建物の屋根面積、傾き、隣接建物による日陰発生など、3D都市モデルの豊富なデータを活かした都市スケールの太陽光発電ポテンシャル推計等のシミュレータを開発中。その他「モビリティ」や「まちづくり」などスマートシティの社会実装に貢献するユースケース開発に取組む。
オープンデータを活用したユースケースの広がり
2021年3月から公開を開始したPLATEAUのオープンデータを活用し、多様な領域で新たなサービスやプロダクトが生まれている。以下ではその一例を紹介する。
◎PLATEAUを活用した電波伝搬解析
ローカル5G申請に必要な電波環境の解析等にPLATEAUのデータを活用。都市空間における建物影響を加味したより精度の高い電波伝搬シミュレーションを簡単に実現。
◎東京都デジタルツイン実現プロジェクト
東京都デジタルツイン3Dビューアの都市モデルデータにPLATEAUのデータを活用。河川監視カメラのライブ映像、都営バスのリアルタイムデータや、都庁内各局の様々なオープンデータ等と重ね合わせて可視化。
◎ PLATEAUを活用したGIS解析
ESRIジャパン社はGIS解析ソフト「ArcGIS」によりPLATEAUのデータを活用できるエクステンションを開発。ArcGISによるビジュアライズ、3D浸水深ハザードマップの作成、風況や災害、日照等の各種シミュレータ利用による都市スケールでの3Dデータ解析及び可視化を実現。
◎ デジタルツイン・プラットフォームの構築
Symmetry Dimensions社が開発したデジタルツイン・プラットフォーム「SYMMETRY DIGITAL TWIN CLOUD」は、様々なデータと解析エンジンを組み合わせたソリューションを提供。PLATEAUのデータを活用した風環境・耐風設計解析や人流シミュレーションが可能に。
デジコンでは「Project PLATEAU」についての入門記事も掲載している。「プラトーってそもそも何!?」という方はぜひ、こちらの記事も合わせてご覧いただきたい。
【PLATEAU 超入門】日本をまるごと3Dモデル化!
3D都市モデル「PLATEAU(プラトー)」を今すぐチェックせよ! :
https://digital-construction.jp/guide/187
3D都市モデル「PLATEAU(プラトー)」を今すぐチェックせよ! :
https://digital-construction.jp/guide/187
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