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デジコン編集部 2023.7.13

飛鳥建設ら、BIM活用した施工管理教育システム開発!RPGゲーム感覚で楽しく学べる

飛島建設は、他のゼネコン7社に加え、コンピュータシステム研究所と共同で、BIMモデルを活用したヴァーチャル建設現場内で施工管理のノウハウを学習する「現場トレーナー」を開発した。外販はコンピュータシステム研究所を介してWindows版の出荷開始は2023年7月5日、iOS版は同年8月の予定。

若手社員への現場教育は、テキストや動画を利用した知識教育だけでは、現場における各種の「気づくちから」を十分に学ぶことが難しい側面がある。

実際の施工中の現場を利用した従来の現場教育では、現場訪問の段階で「現場経験によって得られる気づくちから」を習得させることが困難だった。

また、訪問するための日程をはじめとした各種の調整が必要であり、教育するための環境づくりに労力を割く必要もある。

『現場トレーナー』は、短期間で多くの現場を経験させることで、テキストや動画を利用した知識教育だけでは十分とは言えない現場における各種の「気づくちから」を習得させる教育システム。


故意に問題点を作りこんだバーチャル建設現場において施工管理を体験させることにより、様々な用途の現場で起こり得る事故や不具合に対し、未然に気づく経験を与えることを目的としている。

RPGゲームに匹敵する映像クオリティーのバーチャル現場内では、ゼネコン社員のアバターを主人公としたゲームライクなユーザーインタフェースで自由に探索しながら学習を行う。


先輩や職長、作業員からのアドバイスやリクエスト、解説資料などを参考に、現場作業の問題点や注意すべき点などのイベントを発見し、60問のクイズを回答しながら学習していくステージと、クイズのように連続してテキストや画像のドリル240問が出題されるステージを用意している。

それぞれの解答に対して「ゼネコン社員としてその状況で取るべき対応」についての解説や資料が提示される。


そのため、「どういう状況の場合は、安全や品質の問題に発展するのか」「このような状況の場合は、どのように行動すべきか」など、実際に現場である程度の経験を積まないと取得できない知識や経験(気付くちから)を養える。



参考・画像元:飛鳥建設プレスリリース



WRITTEN by

デジコン編集部

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