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デジコン編集部 2021.1.29

鹿島、竹中らが四足歩行ロボット「Spot」の共同研究を開始

鹿島建設、竹中工務店、竹中土木は、ソフトバンク(以下SB)、ソフトバンクロボティクス(以下SBR)の協力を得て、Boston Dynamics製の四足歩行ロボット「Spot」の建築・土木分野での実用化に向けた共同研究を開始することに合意した。

Spotは、Boston Dynamicsが開発した自律歩行ロボットで、階段や傾斜地にも強く、障害物を自ら回避する機能を有するなど、日々状況が変化する建設現場での活用に適している。今後、現場の省人化に寄与する「多様な目的」の機能を搭載することで、Spotが建設業における協調領域の中で広く誰でも使える技術として、多くの建設現場で活用されることを目指す。

2018年6月以降、3社は個別に、Boston Dynamics、SB、SBRと実証実験を実施。しかし、建設現場という複雑かつ厳しい条件下でSpotを利用するためには、より多様な環境で歩行性能検証を行い、改善していく必要がある。さらに、Spotの効果的な利用方法の探索と機能開発にも多くの試行錯誤が必要なことから、これらに3社共同で取り組むことが、Spotをいち早く実用化するための最善策と判断したという。今後は、各社が保有する知見を共有しつつ、共同研究を通して効率的に検証を進めていくとともに、本研究の輪を広げていいくとしている。

トンネル内点検・巡視(鹿島建設)

建築現場での自律巡回・撮影(竹中工務店)

屋外、造成現場での路面走行(竹中土木)
WRITTEN by

デジコン編集部

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