建設業界に特化した人材サービスを展開するウィルオブ・コンストラクションが、全国の建設現場で就業する若手社員141名を対象に意識調査を行った。(調査期間:2023年2月20日~3月3日)
建設業界においては、直近10年間で建設現場で就業する新卒社員が増加傾向にあり、未経験から建設現場に就業する若手社員の不安解消を目的とし、調査を実施した。
【建設業界で働こうと思ったきっかけ】(複数回答)を聞いたところ、「手に職を付けたいから」と回答した割合が男女ともにトップ(男性37.0%/女性39.0%)だった。
また、男女で比較すると「色々なスキルを身に付けられて、自己成長に繋がると感じたから(男性18.0%/女性31.0%)」「身近な人が建設業界で働いているから(男性14.0%/女性24.0%)」の項目で女性の回答率が高くなり、建設業界で働くきっかけに男女差があることが明らかになった。
次に、【建設業界で働いていて良かったこと】(複数回答)を聞いたところ、「手に職を付けられる」と答えた割合が男女ともにトップ(男性28.0%/女性39.0%)に。
前問の「建設業界に入ろうと思ったきっかけ」として最も多かった回答も「手に職を付けたいから」であったことから、入社前に思い描いていたことを入社後に実現することができた、と感じている若手社員が多いことが判明した。
また、【建設業界で働いていて後悔したこと】(複数回答)についても聞いたところ、「手に職を付けるまでに時間がかかる」と回答した割合が男性で46.0%、女性で35.0%となった。
手に職を付けられることに魅力を感じる一方で、実際に手に職を付けるまでが大変だと実感している人も多いことがわかった。
さらに、【建設業界で働いていて後悔したこと】を男女で比較すると女性若手社員の29.0%が「自分の将来のキャリアイメージができない」と回答し、男性(16.0%)より13.0%高い結果に。
男性と比べると、建設業界で働くロールモデルになる女性がまだ少ないことが要因ではないかと考えられる。
最後に、【若手社員が働く上での建設業界の課題】(複数回答)について聞いたところ、男女ともに「給与や賞与を上げたほうが良い」「休日を増やしたほうが良い」という条件面での改善を望む声に次いで、男性では3番目、女性では4番目に「研修の時間や内容を充実させたほうが良い」という回答が高くなった。
「手に職を付けたい」と建設業界で働くことの魅力を感じて入社する若手が多いものの、専門性が高くスキルを取得するまでには時間を要するため、現場での教育・育成体制を充実させることが重要であると感じている若者が多いことが分かった。
総務省が2023年1月に発表した「労働力調査」によると、2022年の建設業の就業者数は479万人と、2018年の503万人から4年連続で減少しており、人手不足が深刻な業界だが、一方で建設技術者として就職した大学新卒者は年々増加傾向となっている。
若手の就職促進、活躍は建設業界全体で推進が求められており、建設現場においても取り組みが進められているが、他産業との人材獲得競争は年々熾烈となっており、文系出身者にも採用の窓口を広げることは避けて通れない。
また、入社した若手に定着してもらうためには、若手が何を求めて建設業界に入社したのかを適切に把握する必要がある。
労働時間、給与や休日など建設業界の条件面に課題を感じている若者も多い反面、手に職を付けられることの価値やスケールの大きい仕事に携われることのやりがいを感じられている若者も多いため、条件面、研修内容の改善などを進めていくことで、今後より多くの若者が活躍し、働きやすい業界になっていくとウィルオブ・コンストラクションは分析する。
建設業界においては、直近10年間で建設現場で就業する新卒社員が増加傾向にあり、未経験から建設現場に就業する若手社員の不安解消を目的とし、調査を実施した。
調査概要「建設業界で働く若手社員の意識調査」
- 査調査期間:2023年2月20日~3月3日
- 調査方法:オンライン上でのアンケート調査
- 調査対象:全国の建設現場で勤務する20~30代かつ建設業界での就業年数が3年以内の若手社員
- 有効回答数:141
【調査結果サマリー】
- 建設業界で働きたいと思ったきっかけは、「手に職を付けたい」が男女ともに約4割でトップ
- 手に職を付けられる魅力を感じる一方で、身につくまでに時間を要することに後悔
- 半数近くの若手社員が、「研修時間や内容が不十分」だと回答
建設業界で働きたいと思ったきっかけは、「手に職を付けたい」が男女ともに約4割でトップ
【建設業界で働こうと思ったきっかけ】(複数回答)を聞いたところ、「手に職を付けたいから」と回答した割合が男女ともにトップ(男性37.0%/女性39.0%)だった。
また、男女で比較すると「色々なスキルを身に付けられて、自己成長に繋がると感じたから(男性18.0%/女性31.0%)」「身近な人が建設業界で働いているから(男性14.0%/女性24.0%)」の項目で女性の回答率が高くなり、建設業界で働くきっかけに男女差があることが明らかになった。
手に職を付けられる魅力を感じる一方で、身につくまでに時間を要することに後悔
次に、【建設業界で働いていて良かったこと】(複数回答)を聞いたところ、「手に職を付けられる」と答えた割合が男女ともにトップ(男性28.0%/女性39.0%)に。
前問の「建設業界に入ろうと思ったきっかけ」として最も多かった回答も「手に職を付けたいから」であったことから、入社前に思い描いていたことを入社後に実現することができた、と感じている若手社員が多いことが判明した。
また、【建設業界で働いていて後悔したこと】(複数回答)についても聞いたところ、「手に職を付けるまでに時間がかかる」と回答した割合が男性で46.0%、女性で35.0%となった。
手に職を付けられることに魅力を感じる一方で、実際に手に職を付けるまでが大変だと実感している人も多いことがわかった。
さらに、【建設業界で働いていて後悔したこと】を男女で比較すると女性若手社員の29.0%が「自分の将来のキャリアイメージができない」と回答し、男性(16.0%)より13.0%高い結果に。
男性と比べると、建設業界で働くロールモデルになる女性がまだ少ないことが要因ではないかと考えられる。
半数近くの若手社員が、「研修時間や内容が不十分」だと回答
最後に、【若手社員が働く上での建設業界の課題】(複数回答)について聞いたところ、男女ともに「給与や賞与を上げたほうが良い」「休日を増やしたほうが良い」という条件面での改善を望む声に次いで、男性では3番目、女性では4番目に「研修の時間や内容を充実させたほうが良い」という回答が高くなった。
「手に職を付けたい」と建設業界で働くことの魅力を感じて入社する若手が多いものの、専門性が高くスキルを取得するまでには時間を要するため、現場での教育・育成体制を充実させることが重要であると感じている若者が多いことが分かった。
調査結果について
総務省が2023年1月に発表した「労働力調査」によると、2022年の建設業の就業者数は479万人と、2018年の503万人から4年連続で減少しており、人手不足が深刻な業界だが、一方で建設技術者として就職した大学新卒者は年々増加傾向となっている。
若手の就職促進、活躍は建設業界全体で推進が求められており、建設現場においても取り組みが進められているが、他産業との人材獲得競争は年々熾烈となっており、文系出身者にも採用の窓口を広げることは避けて通れない。
また、入社した若手に定着してもらうためには、若手が何を求めて建設業界に入社したのかを適切に把握する必要がある。
労働時間、給与や休日など建設業界の条件面に課題を感じている若者も多い反面、手に職を付けられることの価値やスケールの大きい仕事に携われることのやりがいを感じられている若者も多いため、条件面、研修内容の改善などを進めていくことで、今後より多くの若者が活躍し、働きやすい業界になっていくとウィルオブ・コンストラクションは分析する。
WRITTEN by