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デジコン編集部 2023.6.12

鹿島、自動化施工システム「A⁴CSEL」によるCO₂抑制効果を確認!

鹿島は、同社が開発する自動化施工システム「A⁴CSELⓇ」(クワッドアクセル)が、施工時のCO₂排出量の抑制に効果があることを発表した。

鹿島では現在、秋田県で施工中の成瀬ダム堤体打設工事(以下、成瀬ダム工事)においてA⁴CSELによるCSG打設を本格的に行っている。



A⁴CSELは、これまで労働集約的、定性的に行われていた建設工事を、1.作業の標準化、2.運転の最適化、3.計画の最適化により、最小人員数かつ高い生産効率で実施できることが大きな特長だ。

人が作業データを送ると、建設機械が定型的な作業や繰返し作業を自動で行う。

鹿島では、機械を計画通りに動かすことで、計画通りの生産を行う製造工場に見立てた「建設現場の工場化」を目指し、成瀬ダム工事を含め、これまでに6件の現場にA⁴CSELを導入している。

今回、成瀬ダム堤体打設工事でのA⁴CSELの導入において、単位時間あたりの打設量の増大、建設機械の走行距離の短縮が実現していた。そして、これにより単位生産量に対する燃料使用量が減り、CO₂排出量の抑制につながりることも判明した。


成瀬ダム工事における自動運転での「まき出し作業」1㎥あたりの燃料使用量を有人運転と比較したところ、約40~50%削減できたことを確認。CO₂排出量の抑制や燃料費上昇への対応が重要視される現状を鑑みると、上記は労働生産性の向上とともにA⁴CSEL導入の大きな効果と言える。


参考・画像元:鹿島建設プレスリリース
WRITTEN by

デジコン編集部

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