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デジコン編集部 2023.1.27

建設業の「指の圧迫や挟まれ」事故を防ぐ「耐圧グローブ」を発表。ダイコープロダクト

ダイコープロダクトは昨年末に、指の圧迫事故や挟まれ事故の可能性を軽減する耐圧グローブ「PRESS GUARD」の予約受付を開始した。


2017年の厚生労働省「建設業における挟まれ・切れによる傷病部位」統計によると、傷病のうち約64%が手と指に集中している。

四国電力の建設工事でも指の挟み込みなどの作業災害は、例年発生しているが、極めて防止が難しいとされていた。

災害の要因は不注意などのヒューマンエラーに起因しているため、注意喚起などのソフト対策だけでなく、安全保護具などのハード対策による安全対策の多重化が必要となる。しかし、市販の作業用手袋には、指全体の挟み込みに対して、安全保護具などの有効な手袋は存在していない状態だった。

そのため、指全体への防護性能を備え、指の挙動や指先の感覚が阻害されない耐圧性と作業性が両立した手袋の開発が急務と思われた。ところが、現状でも存在しない手袋の開発には時間がかかることもあり、四国電力内で構造を発明し、作業災害の防止を図ることとした。


考案された構造を有する手袋の開発は、四国電力から依頼を受け、ダイコープロダクトが長年培ってきた特殊作業用手袋の製造技術が生かせる分野と判断。

鋼板加工技術を持つグループ会社の四変テックの協力も得て開発し、2022年10月19日からダイコープロダクトが販売を開始した。


耐圧グローブPRESS GUARDは、最大耐荷重400キロ時は約4ミリの変形量となり、手指の骨折や切断などの大きなケガからの減災を図る優れた制圧性がある。

また、手袋片手につき、14枚の異なる形状の耐圧板を配置することで、指の動きを妨げない構造を実現した優れた操作性に加え、刃物やとがったものに対する防御性能も有している。

耐圧手袋の表地の手のひら側には、特殊開発のエンボス入りのシリコーンレザーを採用。抜群のフィット感とノンスリップ性を実現したほか、表地のみを交換できるようにアウターとインナーを分離させた。アウターとインナーは裾部の面ファスナーで合体しているだけであり、容易な交換が可能だ。





参考・画像元:ダイコープロダクトプレスリリース
WRITTEN by

デジコン編集部

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