ニュース
デジコン編集部 2022.12.31

大林組、ロックボルト遠隔打設機を開発。40%の省人化を実現

CONTENTS
  1. ロックボルトの長さ、ボルト種類に合わせて設定変更できる
大林組は、ロックボルト打設作業を遠隔操作で行えるロックボルト遠隔打設専用機「ロボルタス」を開発したことを発表した。

ロックボルトの長さ、ボルト種類に合わせて設定変更できる


山岳トンネル工事では、掘削後にトンネルを構造的に保持するために支保するが、その中で重要な役割を担う作業の1つがロックボルト打設作業。

この作業は、作業員が切羽付近での「騒音」「粉じん」にさらされながら、重量物のロックボルトを取り扱う過酷な作業で、作業員の技量で施工スピードや品質が大きく左右される。

そこで大林組は、山岳トンネル工事のロックボルト打設作業で必要な、削孔、モルタル注入、ロックボルト挿入の一連作業を遠隔操作で行えるロックボルト遠隔打設専用機のロボルタスを開発し、安全性向上と省人化を実現した。

(ロックボルト挿入などを行う先端部ガイドセル部)

「ロボルタス」は、切羽(きりは)に作業員が1人も立ち入ることなく、削孔、モルタル注入、ロックボルト挿入の一連作業を遠隔操作で行える。

(ロックボルトの作業フロー、従来工法との比較)

ロックボルトの長さやボルトの種類などの条件に合わせて設定も可能なため、緊急性の高い設計変更にも対応する。さらにタブレットに作業状況が表示されるため、作業員の技量に左右されずに施工が行える。

(タブレット操作画面)

具体的には、1本のブームでロックボルト打設作業に必要な削孔、モルタル注入、ロックボルト挿入が行えるだけでなく、20本のロックボルトを収納するため、トンネル掘削作業の工程を減らせる。

(作業ステップごとに操作)

ロボルタスを使用することで、ロックボルト打設作業に要する作業員を5人から3人へ削減し、40%の省人化を実現する。



参考・画像元:大林組プレスリリース
WRITTEN by

デジコン編集部

建設土木のICT化の情報を日々キャッチして、わかりやすく伝えていきます。

会員登録

会員登録していただくと、最新記事を案内するメールマガジンが購読できるほか、会員限定コンテンツの閲覧が可能です。是非ご登録ください。