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戸田建設、粉じん飛散量を95%以上低減する新技術開発
戸田建設は産学連携で、環境負荷が小さい高性能の粉じん抑制技術を開発し、同技術の実証試験を同社の施工現場で実施した。
宅地造成などの作業現場では、強風、工事車両の走行によって粉じんが発生することがある。
生じた粉じんは、吸い込むことによる健康被害や周辺地域への飛散が第三者とのトラブルを起こすケースがあった。
解決策として、水の散布や鉄板の敷設などで粉じんの舞い上がりを防止する他、防塵ネットを設置して、粉じんの周囲への飛散を防ぐといった対策が取られていた。
しかし、こういった粉じん対策は根本的な解決には至らないという課題があった。
そこで戸田建設は、高分子化合物を利用した粉じん抑制技術を開発し、有効性を検証してきた。
新たな粉じん抑制技術は、極性が異なる正電荷と負電荷の高分子化合物を合わせた複合体(polyion complex、PIC)を利用したもの。
PICを適切な濃度に希釈して地面に散布することで、高分子化合物の分子鎖が地中の土粒子と絡まりあって固定化し、風などにより粉じんが発生することを抑える。
「粉じん未対策」と比較して、粉じん飛散量を95%以上低減(風速毎秒15メートルの場合)し、土砂流出量を5分の1以下に削減(降雨量毎時80ミリの場合)して、国際的に認められた化学物質の基礎試験「OECDテストガイドライン」の魚類急性毒性試験における基準をクリアした。
また戸田建設は、自社の造成工事現場にこの新技術を試験適用した結果、散布から90日が経過した時点でも、粉じんの抑制効果が持続していることを確認した。
降雨量毎時80ミリでも土砂流出量を5分の1以下に削減
宅地造成などの作業現場では、強風、工事車両の走行によって粉じんが発生することがある。
生じた粉じんは、吸い込むことによる健康被害や周辺地域への飛散が第三者とのトラブルを起こすケースがあった。
解決策として、水の散布や鉄板の敷設などで粉じんの舞い上がりを防止する他、防塵ネットを設置して、粉じんの周囲への飛散を防ぐといった対策が取られていた。
しかし、こういった粉じん対策は根本的な解決には至らないという課題があった。
そこで戸田建設は、高分子化合物を利用した粉じん抑制技術を開発し、有効性を検証してきた。
新たな粉じん抑制技術は、極性が異なる正電荷と負電荷の高分子化合物を合わせた複合体(polyion complex、PIC)を利用したもの。
PICを適切な濃度に希釈して地面に散布することで、高分子化合物の分子鎖が地中の土粒子と絡まりあって固定化し、風などにより粉じんが発生することを抑える。
「粉じん未対策」と比較して、粉じん飛散量を95%以上低減(風速毎秒15メートルの場合)し、土砂流出量を5分の1以下に削減(降雨量毎時80ミリの場合)して、国際的に認められた化学物質の基礎試験「OECDテストガイドライン」の魚類急性毒性試験における基準をクリアした。
また戸田建設は、自社の造成工事現場にこの新技術を試験適用した結果、散布から90日が経過した時点でも、粉じんの抑制効果が持続していることを確認した。
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