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デジコン編集部 2022.12.21

ScanX提供のローカスブルー社、約4億円の資金調達!新サービスの計画も同時発表

CONTENTS
  1. 資金調達の背景
  2.  
    1. 採用・組織体制の強化について
  3. 新サービス「Deep3(ディープスリー)」について
    1. 「Deep3」の開発経緯
3次元点群データの解析・処理などのソフトウェア「スキャン・エックス(ScanX)」の開発・提供を手掛けるローカスブルー株式会社が、約4億円の資金調達を実施した。

ジャフコ グループ、DNX Ventures、Angel Bridge、エンジェル投資家の有安伸宏氏、tb innovations、SBIインベストメント、宮銀ベンチャーキャピタルの各社(者)が運営もしくは関与するファンドを引受先とした第三者割当増資ならびに日本政策金融公庫からの融資によって実現した。
(スキャン・エックス(ScanX)の特長)

ローカスブルー社は今回の資金調達によって、「スキャン・エックス(ScanX)」のユーザー拡大のための営業体制の強化、さらには「CTO」や「VPoE」の採用をはじめとした開発組織強化を進めていく。

また同時に、新サービスとして3Dデータ専用AIエンジン「Deep3(ディープスリー)」の計画についても発表が行われた。

資金調達の背景

 

  i-Constructionを契機に、デジタルツインの実現や3次元点群データの利用拡大への期待が広がっている。また、スマートシティの実現に向けた取組の中でも3次元点群データは活用されている。

国土交通省でも、まちづくりのDX事業を「Project PLATEAU」として、全国の3D都市モデルを整備・オープンデータ化が進んでおり、3D点群データの利用拡大が予想されている。

資金調達によって同社は、土木・建設業界をはじめとした業界の業務効率化・DXの推進・3次元点群データの利活用の推進に向け、事業の拡大および社内体制の強化を図っていく。

採用・組織体制の強化について


ローカスブルー社は、創業者である宮谷氏が海外のスタートアップで経験を積んだ経験からDay1からダイバーシティ豊かなグローバルなチームで構成されているのが特徴だ。

エンジニアチームは主に英語で開発を行っており、世界各国から採用した優秀なエンジニアと、スピーディなプロダクト開発を行っている。今回、このような多様性豊かなチームのマネジメントに興味がある「ミドルマネージャーを募集」している。

ビジネスチームにおいては、スキャン・エックスの販売体制強化のため、「チームをリードできる人材」を募集しているという。以下は、ローカスブルーの採用情報ページだ。



新サービス「Deep3(ディープスリー)」について


2023年4月に3Dデータ処理専用AIエンジン”Deep3”のベータ版がリリース予定だ。試験的にサービスのテストがスタートしている。

「Deep3」の開発経緯


都市レベルの3Dデータなど、大規模かつ高精度な3D点群データを取得することは簡単になったが、最終的に欲しいアウトプットは異なる。

例えば、都市レベルの大規模な3Dデータの場合、点群データから建物モデルを作りたい。「送電線の3Dデータの場合は、樹木との離隔距離が知りたい」。「自動運転用のHDマップの場合は、3Dデータから標識などの地物をベクトルとして抽出したい」。というように、最終的なアウトプットにたどり着くために、現在は、膨大な手作業が必要となる。


一方で、既存の完成されたソフトウェアでは、そういった自社のノウハウが詰まった手作業部分を自動処理として再現することが難しく、かゆい所に手が届かない。

Deep3は、ユーザーごとに3Dデータ処理アルゴリズムをテーラーメイドし、Web APIとして使用可能になるサービスだ。TB(テラバイト)を越える大容量データの場合は、データをHDDで受領し、HDDで納品することも可能となる。


 
 
 
参考・画像元:ローカスブルー株式会社プレスリリース
WRITTEN by

デジコン編集部

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