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デジコン編集部 2022.12.26

従業員30人以下のスエヒロ工業(静岡県)、 国交省主催「建設人材育成優良企業表彰」で 「局長賞」受賞!

CONTENTS
  1. 建設人材育成優良企業表彰とは
  2. 資格取得に関する手厚い「補助&手当」
  3. キッズスペースの設置、子連れ出社もOK
  4. 職人・技能者の免許証「CCUS」の代行申請をスエヒロ工業がサポート
国土交通省が2022年度より新たに創設した「建設人材育成優良企業表彰」において、従業員30人以下の建設会社「株式会社スエヒロ工業(静岡県沼津市)」が「不動産・建設経済局長賞」を受賞した。

建設人材育成優良企業表彰とは


「国土交通省」と「建設産業人材確保・育成推進協議会(事務局:(一財)建設業振興基金)」では、建設産業の担い手の確保や育成の推進を図るべく、さまざまな取組のが行われている。

建設キャリアアップシステム(CCUS)をはじめ、技能・経験に応じた給与の引き上げや、計画的な人材育成、社内の労働環境整備など、「建設産業の担い手の確保及び育成」に向けて、顕著な功績を挙げている企業らを「建設人材育成優良企業」として表彰。

資格取得に関する手厚い「補助&手当」


スエナガ工業では、建設関係の資格取得についての全費用を同社がサポートしている。また、資格取得・保有により、年3,000円~50,000円の手当も支給。

2022年は、社員の内6人が国家資格取得に向けて「一級建築施工管理技術検定」を受験。検定料は一人当たり、一次試験・二次試験それぞれで、10,800円を会社が負担。



また各自の状況に応じて、Wスクールの費用もスエナガ工業が全額サポートし、業務状況に応じて勤務時間内での受講を認め、交通費の支給も行った。(2022年は一次試験に向けて165,000円・二次55,000円の講習費を会社が支払い、受講した社員も)

また、スエナガ工業の協力会社40社ほどが加盟する櫻和会(おうわかい)でも、同じく全額補助制度を設け、資格取得に関する講習の申し込みなども同社を通じて実施。櫻和会には、100人近くの職人がおり、日々連携をしてスエナガ工業の現場にて、技術を確かなものにしている。

キッズスペースの設置、子連れ出社もOK


2021年8月には「えるぼし」(2段階目)も取得。(全国の専門工事業では初の認定)。

えるぼし認定とは、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(以下、「女性活躍推進法」)に基づき、一定基準を満たし、女性の活躍促進に関する状況などが優良な企業を認定する制度。


男性社員も含めた子育て世代が働きやすく、社員自身やその家族の体調・事情に合わせた出勤・休暇の相談のしやすい職場づくりを心がけている。

  1. 社内キッズスペース開設・子連れ出社OK
  2. 小学校3年生まで、勤務時間の繰り上げ繰り下げが可能
  3. 中抜け可(お子さんの参観など参加OK)
  4. ベビーシッター割引券導入(2023年より利用者を拡充予定)
  5. 男性育休サポート(業務整理・虎の巻・パートナー面談など)
  6. 駐車場に遊具を設置
  7. 男女兼用だったトイレを、男女別・誰でもトイレの3つを設置

職人・技能者の免許証「CCUS」の代行申請をスエヒロ工業がサポート


技能者の一人ひとりの経験や技術に関する情報を一元化、処遇改善につなげる「建設キャリアアップシステム」(CCUS)。

IDが付与されたICカードを現場でかざし、日々の就業実績(職種や立場なども)が電子記録される。資格の取得、講習の受講履歴も蓄積し、技能者の評価を適切に行っていく仕組みだ。



スエヒロ工業では、建設現場において一次下請け、二次下請けにあたり、同社の現場で、技能者として防水・塗装を行うのは、協力会社。

一人親方(個人事業主)や親方に2人ほどの職人がついているというような小さな会社で、事務作業を日頃行っていない職人たちにとっては、CCUSの申請・情報更新などはスムーズに進まないと考え、希望者に対してスエヒロ工業で申請代行を行うことで、8割の登録を実現した。

スエヒロ工業はこれまで、経験者採用をメインに従業員を増やしてきたが、職場環境の整備を契機に、今後は新卒採用も定期的に行い、新たな人材育成に尽力するという。



参考・画像元:スエヒロ工業 プレスリリース


WRITTEN by

デジコン編集部

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