ニュース
デジコン編集部 2022.8.29

NTTデータら、デジタル庁から「デジタルツイン構築に関する調査研究」を受託。デジタルインフラ整備加速へ

CONTENTS
  1. 実証内容1:空間IDを活用したユースケース実証例複雑な建物内での移動・輸送支援
  2. 実証内容2:地下インフラマネジメント
NTTデータとダイナミックマップ基盤が、デジタル庁から「デジタルツイン構築に関する調査研究」を受託したと発表した。

デジタル庁が目指すデジタルインフラの整備を進めるために構築するデジタルツインについて、具体的なユースケースでの実証を行いながら、必要となる仕様検討や整備手法の開発等の調査を行っていく。

デジタル庁では、経済産業省や国土交通省などの関係省庁と連携し、自動運転車やドローンを活用した高度なモビリティ運航を実現するためのデジタルインフラの整備を進めている。

本実証では、デジタルアーキテクチャ・デザインセンター(独立行政法人情報処理推進機構設置)が設計する「空間 ID※」と3次元空間情報基盤に関するアーキテクチャや同基盤の使用を前提として実施される。

実証内容1:空間IDを活用したユースケース実証例複雑な建物内での移動・輸送支援


建物内の自律移動ロボットによる輸送サービスや、人のナビゲーションアプリに対して、店舗などの屋内POIやバリアー情報を空間IDにひも付け、協調領域データとして提供。
当該データを複数の事業者がおのおのの用途において活用することで、データ整備費用の削減やサービスの高度化・普及が見込まれる。

実証内容2:地下インフラマネジメント


地下埋設設備を空間IDにより地下空間のインデックスとして管理することで、各事業者の地下埋設設備情報の相互参照を容易にし、埋設物照会業務の正確性向上・効率化、地下設備工事の安全性向上が見込まれる。

図 屋内空間の移動・輸送支援(左)、空間IDを活用した地下インフラマネジメントの高度化イメージ図(右)

NTTデータらは、これらの調査・実証を通じてデジタルツインの社会実装実現に向けた有効性を示すとともに、技術的課題、ビジネス上の課題抽出に取り組んでいく。



※:3次元空間を人や自律移動モビリティが判読可能な仕様で分割した空間ボクセルに、一意の参照点(空間ID)を設定し、静的・動的な情報をひも付けることで、業界横断のデータ連携とアプリケーション開発の促進を目的とする。

画像・参考:NTTデータプレスリリース
WRITTEN by

デジコン編集部

建設土木のICT化の情報を日々キャッチして、わかりやすく伝えていきます。

会員登録

会員登録していただくと、最新記事を案内するメールマガジンが購読できるほか、会員限定コンテンツの閲覧が可能です。是非ご登録ください。