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デジコン編集部 2022.8.17

竹中工務店、日立ら、モビリティの自律走行実現に向け「デジタルツイン」構築を本格化

竹中工務店、日立製作所、gluon(建築・都市領域のテック系企業)は3社共同で、屋内外でのパーソナルモビリティ(1~2人乗の小型車両)の自律走行を見据えた、デジタルツイン構築および走行実証に関する本格的な取組みを開始した。

本取組みは国土交通省が主導する「Project PLATEAU /3D 都市モデルの整備・活用・オープンデータ化のリーディングプロジェクト」の一環だ。

本実証を通じ、都市・建物とパーソナルモビリティのリアルタイム連携や、リアル空間・バーチャル空間のシームレスな連携を実現し、例えば、長距離歩行に不安を感じる方への移動手段の提供など、社会実装を目指していく。

一般的にパーソナルモビリティの自律走行には、対象エリア内を事前に走行させて独自のマップ情報を作成する必要があり、範囲が広い屋外での自律走行実現の課題となっている。加えて現状だと、屋外自律走行の安全性確保のためにモビリティに装着せざるをえない多くのセンサーを削減することも課題だ。

本実証では、Project PLATEAU にて整備された3D都市モデルと3D建物モデル(BIM等のデータ)を統合したデジタルツインを構築しその実証を行う。


コモングラウンド・リビングラボ実験場 実証検討図

パーソナルモビリティを走行する実証は、2022年11月から実施予定で、大阪市北区天満の「コモングラウンド・リビングラボ(CGLL)」とその敷地内で行われる予定。

これまで難しかったパーソナルモビリティの建物内外連続での自律走行、デジタルツインを活用した円滑な自律走行の効果検証、3D都市モデルと3D建物モデルとの統合手法の開発、都市レベルのデジタルツイン構築と社会実装に向けたガイドラインの作成などを行っていくという。


参考・画像:竹中工務店プレスリリース


WRITTEN by

デジコン編集部

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